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三人の鳥  作者: マモロ・レオヌス
第三話
11/11

極東の大罪

廃墟がある

大陸の東の端にとある帝国があった

大陸の4分の1程を支配権に置いていたその帝国は白蘭と言われいた

白い城壁で囲まれたその帝国は1晩にして滅んだ

極東事件と呼ばれている

極東事件を起こしたのは当時白蘭の騎士団に所属している7人の騎士団長

その7人こそ極東旅団創設メンバーである

白蘭の騎士団はホワイトナイツと呼ばれて慕われていた

真っ白の鎧は幾度となく戦場で敵を薙ぎ払ってきたが汚れることを知らないのかと思わせる程にいつ見ても綺麗だった

それほどに強さを誇示してきた騎士団を率いる程の7人が裏切り帝国を滅ぼした事件だった

その7人はいずれも身分を隠し専門学校に入学し、いずれも首席卒業を果たしてる

もちろん白蘭の騎士団の団長ともなれば当然だと言われていただろう


そんな7人が集まろうしていた

白蘭があっただろう土地の真ん中辺り焚き火を囲うように様々な形状の椅子が等間隔に7つ並んでいた

最初にそこにやってきたのは女性だった

見目麗しいその姿は世の男性の目を奪い女性ですら憧れを抱くほどの美しい女性が高い踵の靴ををカツンカツンと響く音と共にやってきては7つの椅子の中で1番バランスの悪そうなものに平然と座り右足をあげて左足の上に乗せる形で脚を組んで座った

背筋が伸びており、胸とおしりが強調されている

露出度の高い服が色気を増幅させている

焚き火から放たれるほのかな光が露出部分を照らしその色気を存分に発揮していた

元騎士団長と思わせないその女性の名は「ガネット・ホワタガー」もちろん2つ名をもっている。

紅の閃光(ブラッドフラッシュ)」と呼ばれているその理由はトパーズ達と邂逅した時にわかるだろう

しかし、その2つ名より巷で呼ばれている隠語の方が有名だろう

「色欲のガネット」

七つの大罪になぞらえてそう呼ぶものもいる


「退屈だわ早く来すぎたかしら」と右手の中指と人差し指をくねらせながら長い髪を絡めていた

閃光と呼ばれるだけあって行動の一つ一つが早いのが彼女の取り柄である

その一言がいい終えたすぐ後にガネットの座る椅子の対角線上の椅子に人影があった


忍者のような装束を纏う青年が椅子の背もたれの上に爪先立ちをして右手と左で印を結でいた

木偶の坊(うごかざるもの)」と2つ名が着いたその男は「猿飛所為数(さるとびしょいすう)

まるで何もしてないようなその様子は木偶の坊と言われても不思議ではなく巷では「怠惰の所為数」とも呼ばれている

だがしかし彼は何もしていないわけではなかった

その正体もまた語る時ではない


「あんたほんと無口よね。話し相手がほしいっていうのにさぁ」とガネットの退屈に拍車がかかった

所為数が口を開く所を見たことがあるものはほとんどいない

彼曰く口は災いの元らしく基本的には何も話さない

極東旅団の7人で声を聞いたことあるのはダインドくらいだ

そんな2人の元にまた1人椅子に座ろうとするものが現れた


つづく

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