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願8
俺たちは他愛無い話をしながら、七夕祭り会場へ辿り着いた。
夕方だが、日が高いため、あたりは明るい。
浴衣姿、ではなく全裸姿の明日架が視界に入る。
「勝也、遅いわよ!
……って、そっちの子は?」
「ああ、皐月って言って、同級生の妹だ」
しれっと嘘をつく。
「皐月です。よろしくお願いします」
「こちらこそ。
私は明日架よ。よろしくね」
お互い全裸で自己紹介する。
皐月はいろいろ隠してながらだけど。
「皐月ちゃんは、短冊もう書いた?」
表情が曇る皐月。
「それは置いといて、会場へ行こうぜ。
もう始まっちまうぞ」
「ま、それもそうね。
一緒に行きましょ!」
皐月の手を取る明日架。
「……うん!」
楽しそうに笑う皐月。
視線を下に向けると……
……下見えちまってるよ。
まあ、気付いてないみたいだけどな。