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願11
綿あめをもふもふ齧る皐月をよそ目に、明日架に言う。
「ほんとにいらないのか、綿あめ」
「うん。私はいーの」
俺が奢ってやると言ったが、明日架はそれを辞退した。
「それにしても、あなたたち仲いいわね。クラスメイトの妹さん……だっけ?」
「あ、ああ。そうだな」
一瞬返事がまごつく。
そういやそんなこと言ったな……忘れてた。
「皐月ちゃん、可愛いわよね。私もあんな妹いたらなあ……」
明日架がしみじみと目を細める。
「可愛い弟がいるじゃないか」
明日架には7才、年の離れた弟がいる。
今年10才。華の小学4年生だ。




