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願10
「あっ。勝也、見てっ」
思考していると突然、皐月が前方の屋台を指差し、
「綿あめ買ってよ!」
眩しい笑顔を向けてきた。
皐月の胸に実った苺もこちらを向いて、弾けんばかりだ。
しかし、先程とはうってかわって気づいていないのか、隠す気配がない。
「……そうか、味選べよ」
「どれがいいかな〜」
迷いつつも、オレンジ色の綿あめを指差す。
「これにするっ」
店主に金を払い、マンゴー味の綿あめを皐月に渡してやる。
「ありがと〜」
「お前、だいぶさっきとキャラちがくね?」
「慣れてきたのかも?」
おたがい疑問形トークになってしまう。




