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アゼルの混沌魔法の副作用

「ねぇ…この木、どうにかならない?なんだかアゼルの魔法の跡が脈を打ってるしだんだん紫になってない?」


「これは…おれが使う混沌魔法は猛毒なのですが…ごくごく稀に生物をより凶暴に突然変異させる事があるんですよ、構えた方が良いですよ、おれの予想を超える速度で変質している」


 木はメキメキと音を立てて変形し枝がウネウネと動き出す…


「おれはエントロピックランチャーを準備します!5秒稼いで下さい!」


 アゼルは一歩下がり右腕を極太の筒に変形させ魔力を溜め込む


「分かったわ!」


 私はアゼルの前に出て剣を構える


 1秒経過


 木の枝がアゼルを目掛けて襲い掛かる、


「させない!」


 私は木の枝を切り落とす


 2秒経過


 しかし木の枝は傷口からさらに木の枝が生えてくる…!


 切り落とすのは返って危険ね…なら


「アイスストーム!」


 私は速効形の氷属性魔法で木の枝を凍り付かせた


 3秒経過


 まだ安心出来ない、今もバキバキ音を立てて氷を破り始めてる…!


 バリィン!


 氷を破り私の方へ枝を伸ばして来た!


 4秒経過


 切るのは数が増えて危険だから…


 バンッ!バーン!


 私は剣の側面を使い受け流す


 その時、


 グルォッ!


 左からオオカミの魔物が飛びかかって来る!

 まずい!争いの臭いを嗅ぎつけて来た!


 バンッバンッ!


 オオカミの魔物は木の方向に吹き飛んだ、ガリアの左手は小さな筒が生成されそこから魔弾を発射していた、大味なように見せてそこそこ小回りも効くようね


 5秒経過!


「これで終わりッ!エントロピックランチャァァァッ!」


 ドバァァァン!


 発射されると真っ直ぐに木のほうに飛んでいき着弾する、大きく木はまさに木っ端微塵に消し飛んだ


「危なかったわね…そういや混沌魔法を打った後始末はどうしてるの?まさか放置してるわけないわよね?」


「流石にこれは放置してないです」


 アゼルは打ったオオカミの魔物を掴み


「エントロピックダウン」


 魔法を唱えるとドロドロに溶けてアゼルへ吸収されていく…


「こうやって魔力に変えて吸収して処理しているんです」


 さらに熊の魔物も吸収した


「魔力に変えて吸収するなんて…吸収する暇があれば幾らでも魔法が打てるってこと?」


「それは出来ないですね、おれの魔法は混沌魔法は魔力と共に体力も大きく削るのでむしろ長期戦は苦手ですね、通常の魔法は基本的には魔力しか消費しないんですけど混沌魔法は無呼吸運動のように激しく体力を消費するので…」


「じゃあ、かなり大きいのを打ってたけど平気なの?」


「おれ自身の体力は自信があるのでこの程度なら大丈夫です」


「体力の回復魔法は?」


「体の自己再生能力は高いのですが混沌魔法による体力の消費をどうにかするのは休むくらいしかありませんね」


 回復魔法にも傷口を塞ぐ物理的な回復と疲れた体を癒す回復の二つがある


「そこの所も考慮しなくちゃね…まぁ良いわ、目的地の街に行くわ」


「分かりましたっ、これからよろしくです!」


登場人物


アゼル

突然変異した元人間


体力S

魔力B

攻撃力A

魔法攻撃力A

物防御S

魔防御C

機動性B


 ステータスは魔法アタッカー兼タンカーだが混沌魔法のせいでガリガリ体力が削れるため持久力は低い、使わなきゃ結構持つが結局物理で殴るより混沌魔法で蹴散らした方が早いと言う結果に至る。

 彼の混沌魔法は凄まじい火力を誇りさらに命中するとスリップダメージも入る殺意の塊みたいな魔法、しかし制御が難しいため腕で銃みたいな筒を作ってそこから発射する事で強引に精度の低さをカバーしている。

 彼は「役に立つこと」に固執する性格で筆者からしたらかなり素直で書き上げるのに都合の良い子、と思っていたがピュアな精神を考慮すると穢れた筆者では意外と難しかった。


 あとエントロピックランチャーは実は1秒足らずで打てる、レニンの戦闘能力を試したくて手を抜いた、後でバレて怒られた。


 あと肥大化した腕…アレ?ゴリラじゃね?

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