―閑話・新年のご挨拶―
「新年、明けましておめでとうございます。音無君」
「あけましておめでとうございます、アンダンテさん」
「早速だけど音無君、姫初めって知っているかしら?」
「新春一発目から潔いド直球ですね」
「しばらく出番が無かったから、次の出番ではぶちかましてやろうと思ってたのよ」
「出番て何ですかね。良く分かりませんが」
「「・・・・・・」」
「ふむ、姫初めか。日本と言うのは年の初めから終わりまでエロ満載な風習があるのだな」
「誰かに聞かれたら物凄い誤解を生む発言はやめて下さい。スミレさん。日本には年中無休でエロイベントなんてありませんよ。それはそうと明けましておめでとうございます。お二人共、本年も宜しくお願い致します」
「ええ、今年もよろしくね、音無君」
「今年もよろしくお願いするぞ、惣一郎」
「所でこの世界にも年末年始とかお正月ってあるんですか?」
「日本のとは違うけれど一応あるわね」
「暦は同じだがな」
「あまり設定を細かくすると大変だからやめた方が良いわよ」
「ああ、自分で自分の首を絞める事は無いぞ、惣一郎」
「・・・・・・設定とか何を言っているのか良く分かりませんが、要するに藪蛇でしたかね?」
「「うん」」
「では姫初めは後回しにして、惣一郎には我らの振袖姿を堪能してもらうぞ」
「そうね、少しだけ後回しにして振袖に着替えましょうか」
「スミレはいつも変わったデザインの着物姿だから清楚な感じというのは違和感があるけど――」
「新年早々野暮なことは言わずに素直に褒めてあげなさいよ」
「・・・・・・失礼しました。二人共、振り袖姿が良く似合っていますよ」
「そうでしょう、そうでしょう。うんうん。これぞ天才美少女よ!」
「きちんとした着物も良い物だな」
アンダンテは赤。スミレは黒の着物を着て髪を結い、かんざしをつけて着飾っている。
着物の模様はアンダンテは魔法陣、スミレは自身をかたどった龍と龍騎士が描かれている。何とも異世界情緒漂うデザインで新鮮だ。
「スミレのかんざしは槍なのソレ?」
「ああ、クラリスの槍だ」
「私のは愛用の杖よ。イケてるでしょ? ちなみに帯留めは二人共お揃いで、新しく出来たサイレントソウルのエンブレムよ」
「細かい所にもそれぞれこだわりがある。お二人共、流石ですね」
「細かい所もじっくりと見られていると思うと何やらムラムラしてくるな。アンダンテ」
「そうね、好きな人にじっくりねっとりとした視線で舐めるように見られると、恥ずかしいやら嬉しいやらで変な気持ちになるわね。スミレ」
「おい、人を変態みたいに言ってる風だが、自分達のニンフォマニアさ加減をアピってるだけですよその言い回し」
「良く聞こえなかったわ音無君、もう一度言ってくれないかしら、次は耳元で囁くように」
「そうだな、二人同時に頼むぞ、惣一郎」
「音無君」
「惣一郎」
「うわなにをするやめrくぁwせdrftgyふじこlp」
と言う訳で新年一発目からエロ沢山な内容でしたが、本年も頑張って物語を書いて往きますので、皆様、応援の程どうぞよろしくお願い致します。
新年、明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願い致します!