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―俯瞰―

 なんだかあまり寝た気はしないが、身体は休まったと思う。

 そう思っておこう。


「今日は村長にこの世界の話を聞いて、昨日の柱を回収してから少し森の中を調べて、ガボットさんの所で柱の素材の分析をお願いしなきゃだな。」


 ルーナは隣のベッドで大きなあくびをしている。


「おはようルーナ」

「ワン!」


「朝7時か。取り合えず着替えて挨拶でもしてくるか。」


 昨日部屋に用意されていた服へ着替えを済まし、階段を下りる。


「おはようございます。オトナシ様」

 メイドさんだった。

「おはようございます。えっと・・」

「イゼッタと申します」

「おはようございます、イゼッタさん。スイマセン、名前を忘れてしまったみたいで」

「とんでもないことでございます、こちらこそご挨拶が遅れてしまい大変申し訳ございませんでした」

「いえ、食事とかお風呂とか色々ご用意して頂いているのに、お名前すら聞いていなかったなんて本当に失礼致しました」


 この世界の礼儀作法も覚えないとな。日本人特有の気を使い過ぎる性格はこの世界では相手を困らせてしまう。


 二人で謝り合戦をしているとセレーナが階段を下りてきた。


「おはようございます。オトナシ様、ルーナ様、イゼッタ」

「おはようございます、セレーナ」

「ワン!」

「おはようございます、お嬢様」


 挨拶を終えるとイゼッタはそれではと朝の支度に戻って行った。


 その後朝食を終え、まずは村長に話を聞いた。

 村長は昨日のうちに書庫から本や書物を用意していてくれたみたいで、ティーカートに積んであったそれらをテーブルに広げて説明してくれた。


 この世界の事を分かる範囲で教えてもらった。


 大陸名

 東の大陸:アストラ 中央大陸:ユッグ 北極大陸:グラキエス

 西の大陸:コンコルディア 南方群島:パラディース


 現在はアストラ大陸に居る。

 大陸の南は「赤の国」ルブルムナビス王国が統治している。今は赤の国の中でも南側にあるトロン村に居る。

 大陸の北側は「緑の国」サビエシルバ王国が統治している。

 海を挟んで西の大陸は「(コウ)の国」ウルバハランナ王国が統治している。

 世界の中央は海があり、海の真ん中に丸い中央大陸がある。

 世界地図はユッグを中心に描かれている。



 東の大陸

 いびつな三日月型 赤の国と緑の国がある 


 南側は赤の国:ルブルムナビス王国が統治している

 ルブルムナビスは港のある国家で、造船技術が高い。

 船による貿易を独占している人族中心の国家。

 平野が広く比較的温暖な気候の山と森があり人には住みやすい環境。

 南半球の各地の温暖な気候で栽培される様々な野菜や南国フルーツが特産品。

 お酒も数多く造られていてメインの輸出品である。


 北側は大森林と山々があり、エルフが治める緑の国:サビエシルバ王国がある。

 サビエシルバは魔法国家で貴重な魔法薬やその他薬品類の生産等をほぼ独占しているエルフ中心の国家

 薬品や薬草、魔法書や魔法装具等の売買で財を賄っているが、他種族ほど欲深くは無い。人族の作る果実酒が好きで、こっそり自分達でも同じ製法で作ってはいるが何故か上手には出来ないらしい。

 エルフ族は精霊族と交流出来る為、召喚魔法が使える。

 錬金術による各種産業と良質な木材が特産品


 西の大陸 

 いびつな三日月型 (コウ)の国:砂の都ウルバハランナ。がある。

 この国は他種族共生国家で 鉱山から採れる良質の鉱石を中心とした上質な武器等の貿易にて潤う。

 黄金や宝石類の産出も多い。

 各種鉱石や宝石が主な特産品。金貨の金もほぼ西の大陸で産出している。

 大陸の半分は岩と砂漠と世界最大の渓谷と鉱山。そして巨大なオアシス。火山も複数ある。


 北の大陸 

 魔族領がある。大陸の上半分は雪と氷のと白夜の世界。1年通して太陽を見る事は出来ず、ほぼ毎日雪の降る極寒の大陸 中央大陸よりは一回り位大きい。

 大陸各地に街はあるが、閉鎖的。村や町等の情報が少ない。


 中央大陸 各王国の一部の人間と、冒険者ギルド商業ギルドの幹部、高ランク冒険者以外には情報が開示されていない為不明。世界樹と呼ばれる巨大な木がある事位しかわからない。


 赤、緑、黄の3国はそれぞれ特定の産業をほぼ独占する事で平和条約を結んでいるらしい。

 赤は造船を含めた海上輸送とお酒、緑は魔法道具関連と薬品関係の生産と販売、黄は金等のレアメタル、各種鉱石や貴金属の輸出といった具合だ。


 大きな街には冒険者ギルド、商業ギルドがある。

 一般職として

 農家、服屋、装飾品屋、鍛冶屋(武器防具屋)、道具屋、薬品屋、魔術屋、雑貨屋、その他、肉屋、八百屋、魚屋等


 教会は病院の役割も果たすので入院施設が併設されてるが、街か首都となる王国にしか無い。

 大きい村には教会の代わりに治療院がある所もある。

 小さい村には治療施設は無く、薬草や薬品でまかなうか、白魔導士等の冒険者に依頼を出したりする。


 教会は精霊、聖霊、龍のうち、その土地を守る守り神への祈りの場所となっている。

 今はいわゆる「宗教」等は無いので宗教戦争等の争いは無いらしい。


 とまあこんな感じらしい。


 村長にいくつかの書物の写しを頂いたので大切に保管しておく。

 ストラルとセレーナとイゼッタが【キューブ】を見て鍛冶屋の親子と同じ反応をしていたので同じように対応したら同じように納得していた。


 村長に一通り話を聞き、これから森へ行き昨日の件の調査の続きをすると伝え、一先ずガボットの所へ向かった。



お読み頂き、ありがとうございます。

読み辛い所もあるかと思いますが、気に入って頂けたらブックマークや感想を頂けると励みになります。

ぜひよろしくお願い致します。


更新時間は通常、8時か18時としています。

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