桜と見送る恋の詩
桜が咲く頃に思い出す淡い恋
散る花びらに手を伸ばす後姿を
僕は君の願いを知りもせず只眺めて
遠くに感じていた
今を彩れずに
一緒にいる事だけを願っていれば良かった
自分らしさを失くして
君は風に吹かれてく
僕は手の中の花びらを握り潰してしまった
散るが花の運命なら 何を思うて咲くだろう
咲くが蕾の使命なら 何を思うて耐えるだろう
枯れて落ちる宿命に 何を思うて陽に当たる
蒼く茂る天命に 何を思うて芽吹くだろう
若葉は迷わず 生茂り 咲かせた花は 風に舞う
繰り返す春の景色の 何処かに また 君を思う