恋愛=信仰
ふと書きたくなったので書きました。
英語の参考書をとく手が止まり
別れたばかりの恋人のことを思い出す
胃から込み上げてくる何かをこらえようと
口元を利き手で抑え咳き込むも
それが何かがわからない
鏡に映る俺から虚しさだけが伝わる
無意識に鍵のついた引き出しに手が行き
鍵を差し込み中から一枚の紙切れを手に取る
それは前に恋人からもらった言葉
私が私であっていいという許しのことば
なぜ涙か流れるのかわからない
胸に抱いたこの紙から優しさを感じる
箱の中から写真を取り出す
落書きに混じって笑う俺と貴女
おぼろげだった記憶に差し込む光
全く思い出せていなかった貴女の笑顔
もう俺に向けて笑ってくれないだろう
それでいい
あなたは幸せになってほしいから
写真立ての写真を眺める
彼は許してくれるだろうか
別れてからも貴方を思うことを
心の支えにすることを
貴方の言葉を読むことを
どうかまた許してほしい
貴方が愛してくれた私を
私は愛すことができないから