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raison detre  作者: あや
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黒豹

ゆっくり歩きながら僕は考える。


あぁ、僕は何のために生きているんだろう。 こんな事考える生き物は少ないと思う。 そもそも思考する生き物は少ないと思う。 考える事で雁字搦めになって身動き出来ない生き物が人以外にいるのだろうか。 まぁ、僕は人ではないのだけれど、思考はする。 僕は黒豹だ。僕は黒豹以外の他ではない。


豹:ほ乳網食肉目ネコ科ヒョウ属


その中でも突然変異 劣性遺伝で真っ黒。いや劣っているから劣性なのではない、珍しいから劣性と表記してあるだけなんだ。 比較して悲観して卑下したから劣性なんだと誰が決めた?


僕は誰とも比較しない 僕は誰より悲観しない 僕は誰かに卑下されない。


それでも僕は劣性遺伝の黒豹だ。


沢山の物を喰った。 啄んで舐め取って咀嚼して飲み込んだ。 僕が生きるために必要な僕の体を生かし続けるためだけに、沢山の僕以外を喰らった。


僕は僕以外を喰らってまで生きる意味を考えなければならなくなった。


人は沢山の命を喰らって生きている。 僕と同じだ。そして僕は今そうまでして生きる意味を見いだせずに雁字搦めになっている。人も同じなのだろうか?


誰か僕に教えてください。


僕は何故僕以外を喰らってまで生きているのでしょうか?


劣性の僕は生きてる。 僕はまだ答えを見つけてはいないから生きている。 僕はまだ思考している僕を必要だから生きてる。


その答えがわかるまで僕は生きよう。 その答えが見つかるまで僕は僕を生かし続けるために僕以外を喰らおう。


ふんわりと漂ってくる香りに意識を向ける。甘い匂い。


何かいる。


美味しそうな匂い。


あぁ。


また僕は、僕以外を喰らってい生き続けるんだろうか。



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