Forsaken Damsels ―七人の少女―
この世界は、どこまでも不完全である。
元より不完全な神≪デミウルゴス≫が造りし世界が、完全である道理などない。
そんな世界が、人に優しくできているはずなどない。
人の運命を弄び、過酷な試練を与え、不幸へと突き落とす。
彼女達の、ほんのささやかな幸せさえも奪い尽くして……。
――私のお父さんを、お母さんを返せ……!
――人を救うことが罪ならば、人を殺すことは正義なのですか?
――あなたの手で殺されるなら……、私は……幸せでした……
――自分の命とみんなの命どちらも欲するのは、欲深いとでも言うのですか?
――だれか、助けて……
――主よ、私は人を愛することさえ、許されないのでしょうか?
――私は、ただ守りたかっただけなのに……!
殺しの連鎖、
偽りの罪、
断ち切られし願い、
必然的な死の選択、
満たされぬ渇き、
遂げてはならぬ想い、
善意から始まりし力、
不完全な神≪デミウルゴス≫の手によって、七人の少女はその身に望まぬ力を宿す。
どこまでも強大で、どこまでも圧倒的で、そしてどこまでも人を孤独にする力。
悲痛な運命を背負わされし七人の少女の物語が、ここに始まる。
今年中には第一作目を書きたいですね。
もうどんな話にするかは決まってるんですが、難しいです。
時間とか時間とか、あと技術も足りないんで……