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8.カウンセリングの提案
昼休み。ガヤガヤとした教室。
友達との会話に花を咲かす生徒。1人で静かに本を読む生徒。それぞれ思い思いに過ごす。
その中で新田は私を廊下に呼び出す。
「一つ、提案がある」
私は身構える。
「保健室の先生と話した。スクールカウンセラーと話すのはどうかな?」
私は戸惑った。私はカウンセリングしなければならない程、変なのかな。
私は、一瞬間を開けた。
「…はい」
新田は、「しまった」と言わんばかりに目を大きく広げて、手を左右に動かす。
「あっ、無理にそうしなさいというわけではなくて、そういう選択もあるよってこと。」
私は、ちょっとその担任の新田先生の様子にびっくりした。すぐには答えない。
「それでも……一回だけなら」
ほんの少しの歩み寄り。
新田は安堵するが、大げさに喜ばない。
「分かった。日程は私が調整する。
当日は無理に何か話さなくてもいい」




