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17.心境の変化

私は、病気のことを知る中で自分の心の状態を少しずつ理解できるようになった。

受験勉強に対するプレッシャーや母親からの期待に押し潰される日々から抜け出し、自分にとっての本当に大切なことに目を向けるようになった。

「無理して今の志望校に行く必要はない。自分が心からやりたいこと、そして自分を大切にできる場所を見つけよう」

その思いを胸に、私は精神保健福祉士という職業に興味を持ち始めた。医療や福祉の現場で心のサポートを行い、同じように苦しんでいる人たちを支える仕事に、強い魅力を感じたからだ。

「これなら、私の経験や気持ちを活かせるかもしれ

ない」

その瞬間、私は一つの決断を下した。

志望校からは一歩踏み出し、精神保健福祉士の資格を取るための道を選ぶことにした。

合格の可能性が高い総合型選抜で出願することにした。


出願前日、私にはまだ迷いが存在していた。

「本当にこの道でいいんだろうか......」

受験勉強と受験先に対するプレッシャーが、心の中で渦巻いていた。

放課後、教室で一人になった私に、楊先生が声をかけた。

「天宮さん、ちょっといいか?」

私は振り返り、少し驚きながらも席を立った。

「はい、楊先生......?」

楊は優しく微笑みながら、私を見つめる。

「最近、元気がないみたいだけど、どうした?」

私は少し躊躇いながらも、自分の心情を話し始めた。

「実は、志望校のことで悩んでいて......ずっとプレッシャーを感じているんです。母からの期待もあるしでも、このままで大丈夫なのかって不安になってきて」

楊はしばらく黙って聞いていたが、やがて真剣な眼差しで言った。

「天宮さんが悩むのはよくわかる。でも、どんな道を選んでも、君のやりたいことを大事にしてほしい。無理して他人の期待に応えることだけが、すべてじゃない」

その言葉に、私は心が軽くなったような気がした。

「自分が心からやりたいことを選ぶのが一番だと思う。精神保健福祉士を目指す道も、天宮さんにぴったりだと思うよ」

その瞬間、私はふと気づいた。

自分の本当にやりたいことに目を向けるべきだとい

うことを。

「でも、どうしてそんなに私に自信を持って言えるんですか?」

私は少し驚き、尋ねた。

楊は少し笑って言った。

「だって、君はいつも真剣に頑張っているからだよ。

それに、君がどんな道を選んでも、必ずその先で大きな力になれるはずだ」

その言葉に、私は少しだけ涙がこみ上げてきた。

「ありがとう、楊先生.....」

私は顔を赤らめながらも、心の中で前に進む決意を固めた。

総合型選抜に出願した私は、日々心を整えながら面接やエッセイの準備を進めた。過去の経験や自分がこれまで学んできたことを 振り返り、心を込めて志望動機や自己PRを書いた。

私は、これが自分の新たなスタートだと感じながら、真剣に取り組んだ。

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