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第51話:【捜索】


 目が覚めた仲良恵なかよし めぐみに事情を説明した。

「事情はわかった。そろそろ解いてくんねぇか?」

 ロープでグルグル巻きになった恵が不満そうに言った。

「暴れない?」

 アンナがまだ疑いの目を向ける。


「解かねぇなら自分で引きちぎるぞ」

 そっちの方が被害が大きそうなので、俺は渋々ロープを切った。

「あ、暴れないでよ。本当に」


「うちの闇医者は金を払えば誰でも診る。着いて来い! 事情を聞きに行くぞ!」

 なぜか完全にリーダーシップを取られた。流石は数千人を束ねる親分だ。



 ついて行くと、不機嫌そうにタバコを吸っている闇医者を紹介された。

「ああ、あの女なら来たよ。……もう、うちの設備じゃ治せなかったからな。切除した。腕ならそこにあるぞ」


 示された先にはバケツに入れられた右手。


「グロい……もらっていい? 指紋とDNA取るから」

「どこかに向かうみたいなことは言ってなかったか?」

「言ってねぇな。あの怪我だ、休んでけって言ったんだがな。痛み止めだけひったくって、すぐに飛んでったぜ」


「どっちに?」

「どっちだったかな……多分あっちだ」

 闇医者は適当に東を指さした。なんともザックリした案内だ。

「……よし。うちのもんを何人か捜索に行かせる。裕、写真ねぇか?」


「あるよ。はい、これ。……渡すから噛まないでね」

「犬じゃねぇんだ、噛まねぇわ……あれ? こいつ、リンか? 厄介者扱いされてる奴だぞ」


「え? 知ってるの?」

「本名は知らねぇがな。……いいか、うちの支部のヤツらを使う。お前らも捜査班を使って探せ。見つけたら即連絡しろ。これ連絡先だ」


「お、おう。警察に個人の連絡先を教えるヤクザって……」



 研究所に戻ると、葵がデスクに座っていた。


 もう体は大丈夫そうだが、無理はできないため後方からの捜査に専念するとのことだった。


「それにしても、天候を操るオリジナルか。それは『風花ふうか』だね。オリジナルの中でも有名な個体だよ。よく追い払ったね」

 高槻博士がさらっと情報を出した。


「え? 博士、知ってたなら先に言ってくださいよ。……あ、じゃあこの切除した片手、いらないですよね?」

「それとこれとは話が別だよ。貴重なサンプルだ」

 トカゲ野郎……もとい高槻は、嬉々として保存容器に入った腕を受け取った。


 ヤクザの情報網と警察の捜査班を駆使し、街中を飛び回った結果、ついにC区で手掛かりを掴んだ

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