表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/57

第38話:【実験兵器】


 武器を渡すと連れてこられたのは、武器庫でも研究室でもなく、地下駐車場だった。


「駐車場? 武器じゃないんですか?」

「ああ、武器だ。レールガン(超電磁砲)なんだが、構造上小型化が難しくてね。辛うじて車両サイズにできたんだよ。威力は折り紙つきだ」


 そこには、無骨な装甲車のような車両の荷台に、巨大な砲身を据え付けた異様な兵器が鎮座していた。


「これがレールガン? 私がいつも使ってる狙撃銃よりずっと大きい。それに、なんか太いコードが付いてるよ」


 アンナが驚きを隠せずに砲身をなぞる。


「ああ、やたらと電気を食うからね。車載バッテリーだけでは心許ない。これでダメだったら、いよいよ人類の手には負えないな」


 巨大な殺戮兵器を前にして、俺のうしろめたい感情が広がる。


「博士。あの実験体の子……説得できないですか?」

「無理だろうね。能力を引き出すために軍が薬漬けにしていたから。実験体に自我が残っていることすら怪しい」


 薬漬け。自我が残らない。そんな言葉が重くのしかかる。


「そう……ですか。でも、一度だけ試させてもらえませんか?」

「う、うん。私も……正直、あんな小さい子を撃ちたくないかも」

 アンナも俺に同意するように、不安げに頷いた。


「……わかった、いいよ。やってみたまえ。ただし決裂したら合図を送りなさい。その時はアンナくん、君がレールガンを撃つんだ」

「ありがとうございます」


「では、行くか」

「場所、わかるんですか?」


「ああ。実験体に何があってもいいように発信機が埋め込まれている。追跡しよう」

(発信機まで……)

 発信機を調べると、実験体は驚くべき速度で移動し、すでに隣のN県まで到達していることがわかった。俺たちは例の特殊車両に乗り込み、北へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ