第1話 〜好きな花〜5
Fifth
本を書いた。彼女と僕の出会い 彼女の言っていた事 楽しさや辛さもある事 お互いの事 これからの事
デートをしてはしゃぐ彼女
楽しい表情を見せる彼女
僕にだけ見せる笑顔
全てが特別な人。
冬の河川敷を歩いていた。
一つの花を見つけた。
雪割草
名前の通り
冬の雪を割って咲く花
彼女の好きな花
雪割草を見ていると、自信が湧いてくる
雪にも負けず 寒さにも負けず
元気に咲いている
まるで彼女のように...
明るくて元気で笑顔が素敵な...
ピ...
ピッ...
ピッ...
人工呼吸器の音が聴こえる
そうか...
次は僕が頑張る番か...
...
僕の中で彼女といた時間は、特別で尊いものだった。
毎日の暮らしの中で一分一秒は短く感じるかもしれないけど
僕は彼女といた時間は、短くも長く感じられた
まるで何十年も一緒に
大切な時間を過ごしてきたかのように...
…
…
…
時が経ち…
パシャ
(カメラが鳴る音)
先生!こちらにも素顔お願いします
先生、今回の受賞どう思われますか?
今回の受賞の喜び誰に伝えたいですか?
『そうですね
家族... 友人...
そして、僕の大切な…
特別な人に伝えたいです』
先生、本を持って一枚良いですか?
本とタイトルの位置は胸の真ん中で!
パシャ
〜好きな花〜
fin
1話短く、ショートドラマのように書き上げています。
色々な視点で読んでいただけると幸いです。