第二話
ザッザッザッザッザッ
山を降りはじめて40分いつもなら祖父の家に着いているぐらい。
だが、見えてきた景色は広大な田畑と、その真ん中にあるそこそこ大きい町。
その町の家は今は数少ない藁葺き屋根の家とその中に埋もれるように2、3件ほど瓦屋根の大きな家。
虎侍が知っている景色とは全く違うものだった。まるで
「…………」
…………………あれ?
俺こんなところ知らないよ!!?えっ?あれ?あの場所から一本道だよ?俺そんなに方向音痴だっけ?
こ…ここはどこだーーーーー!!!!!
虎侍の心の雄叫びは心の中でしか響かない。
とりあえず降りて町の人にここがどこだか聞いてみよう
ザッザッザッザッザッザッザッザッザ
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しばらく歩いて町の門のようなものが見えてきた。遠くから見えていた町を一周していた塀ちょうど虎侍が歩いていた道を真っ直ぐ行ったところに大きな昔風の門がある。
門番の人は扉の両方に一人ずつ日本式の鎧、頭のほうは兜ではなく笠を被り、長い槍を持っていた。
映画の撮影場所かな?カメラとか無いのに立っているの可哀想じゃね?ってか俺ちょうどいい格好してるしキャストとして入れるな。ちょっとだけ中見たいし。有名人いたらラッキーだし。
目的が変わってしまっている虎侍だった。
そして扉を潜るときにチラ見をされたが何も言われずあっけなく侵入に成功した。潜った瞬間から活気溢れる声や音で埋め尽くされていた。虎侍は呆気にとられ少し立ち尽くしてしまった。
すげー!役者ってすげー!こんなに役になりきるなんてすげー!ってかすげーしか出てこねぇ!!
カメラどこだ?
虎侍はキョロキョロしながら町を散策し始めた。
あの野菜売ってるおばちゃん板についてるなー。まるでいつもああやってるみたいだ。周りの人の服も生活観が感じられるな~しっかり着込んでる感じがする。これどうやって用意してるんだろ?服は大体江戸時代とかそのくらいかな?金髪の人とか居るけどどういう設定なんだろ?ん~。
「……………」
声と表情は全く動いていない。だが虎侍の思考は深まるばかりだった。
あっ!場所聞かないとな。スタッフの人どこだろ?あっちかな?
虎侍は本来の目的を思い出し大通りから外れた。住宅地のような場所に入っても相変わらずの活気で大人から子供まで生きいきしている。子供は追いかけっこをしていたり大人は買出しの物を持って家に入っていたり帰宅をしているのか散歩をしているのかわからないが様々に人が行き来している。
へぇ~大工職人まで居るのか凝ってるな~あんな高いところに居てよく作業できるな。あっちは屋根の藁を換えているのか?瓦を使っているところは偉い人用とか?ん~難しいな昔は。
「おいっっ!!!兄ちゃん危ねぇ!!!!!!」
え????誰が危ないの????
ガッシャンッッ!!!!!!
「のふっ!!!」
2回目かよ!!!何か降ってきたーーーー!
ってかやべ目の前が暗くなってきた………無理……
ども、建物とかの文章表現が分からなくてあたふたしてます。
話が纏まらなくて結構色々脱線してます。
とりあえず、長いお付き合いになるとだけ言っておきます。
それではバイトに行ってきます~