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第十七話

虎侍side...


拝啓、じいちゃん…俺、今もの凄く青春してます。

新しく一緒に旅をすることになった深那月 瑠奈さんは金色の短髪、目は碧で結構強気な女性で雷聖と恋人っぽい。そして!早乙女 皐月さん銀色の肩を少し過ぎるぐらいの髪で目は薄い紫。はっきり言ってどストライクです!フルスイングcome!!ってくらいストライク!!首に手拭いを巻いてくれたときも初めて無表情でよかったと思ったぐらい!心臓がブレイクダンス踊ってたよ!!でも俺ここでは異世界人なんだよな……例え両想いになったとしても元の世界に戻ることになったら俺、最悪じゃん……


虎侍は皐月に会ってからずっと同じことを思っていた。雷聖と瑠奈が酒を飲むとか言ってさっさとどこか行ってしまって虎侍はどうしようか迷って何気に皐月が気になりながら何か話しかけることは無いかなど考え少し焦りかけたときに皐月が飲食店に誘ってくれたときは小躍りしそうなほど心の中で喜び、店に着いてからまた悩みを繰り返していた。

料理を食べた後、厠に行っているうちに皐月は外に出たようで虎侍も急いで外に出る。だが店の外には皐月らしき人は居ない。


もしかして…先に帰った?喋ったりとか全くしなかったから呆れられた?……暫く立ち直れそうに無いな…


虎侍がしょんぼりして宿屋に向けて歩きかけたとき皐月の声が微かに虎侍の耳に届く。振り向きもう一度よく見てみるが幻想的な銀の髪は無い。


あれ、居ないよな??疲れてる?


虎侍はため息を吐きながら歩みだす。


「――めて――ださ―っ!!」


「っ!!」


声が今度ははっきりと聞こえ、虎侍は声が聞こえた方向に向かい走る。皐月を見つけたのは店と店の人通りが全く無い場所だった。そこで昼間、虎侍に投げられ一人逃げて行った男だった。男は皐月の着物の間に手を入れ着物を肌蹴ようとしていた。それを見た瞬間虎侍の頭は爆発した。マグマのような熱いものが虎侍を支配する。

虎侍は男に向かって拳を振るう。


ガツッ!!


「ぐぁっ!!!……うぅ…このガキが!!」


男が立ち上がろうとする中虎侍は皐月の手を強引に取り急いで移動する。皐月の声が聞こえるが無視をする。


クソっ!あの男次に居あったらシバく…!!!


ギリッと奥歯をかみ締め宿がある方向に早い足取りで進む。


新しい刀の試し切りに使ってやる……


宿が見えてきても虎侍の怒りは収まらなかった。そして何も思わず手を強く握る。


「痛っ…」


「ご…ごめん・・・・・・」


皐月が虎侍の握力に思わず声を上げ、虎侍はようやく皐月の存在を忘れていたことに気が付き即座に誤る。虎侍と皐月は見合い虎侍は皐月と目が合ったときに思わず目を逸らしてしまう。


俺何やってんだよ!!こんな時、怪我が無いかとか気の利いた言葉が直ぐに出てこないときに一番無口さを恨むよ…とりあえず何か声をかけたほうがいいよな…?


「あの…ごめんなさい…」


虎侍がいざ声をかけようと口を開きかけたときに皐月が虎侍よりも早く言葉を紡いだ。


え?…早乙女さんは何にも悪いことしてないよね??寧ろ俺のほうが着物で走りにくいとか考えずに乱暴に手を引いてペースとかも無視して…絶対俺の方が悪いような?何に対しての謝罪なの?


虎侍が皐月の言葉を理解しようと考えている内に皐月は走っていき虎侍を追い越しあっという間に宿の中に入っていった。


「あ……」


虎侍の手は皐月を追うように少し上がり行く当のない手は宙を彷徨い、虎侍はその場で唖然として佇む。


嫌われた?………俺何か嫌われることした?した…かも。じいちゃん…俺初恋初日でフラれたよ……あ、初恋は幼稚園のミキちゃんだったかも…ノーカウントだったとしても小学校の1つ上のヨシミちゃんにも俺淡い恋心持ってたかも…

確かに俺はこの世界の住人じゃないしあんな綺麗な人と両想いになれるなんて過度な期待とかしてないけど…片想いすら駄目なのか?叶わない夢でも思うだけならいいと思ったのに……はははっ…


  なぁ神様あんたは俺をどうしたいんだ?


俺は元の世界で平穏に生きたかったんだよ?今までなんにも思ってなかったけど俺はこんなところに来たいとか思ったこと無かったし今までの人生で満足してたよ?今からでもいいから元の世界に帰してくれよ…


虎侍は今までのショックも重なりで小雨が降ってきてもその場で立ち尽くしていた。



「虎侍?」


どれくらい立ち尽くしていたのか分からないときに雷聖の声が後ろから聞こえてきた。振り向くと何故か不思議そうな顔をしている雷聖と酒のためか顔がほんのり赤みを帯びている瑠奈が傘の下で腕を組みながら居た。


俺どれだけここに居たんだ?


虎侍はぼーっとしながら雷聖を見ていると瑠奈が雷聖に耳打ちして雷聖が頷き虎侍に近づく。


「虎侍さっさと温まって寝るぞ」


雷聖は虎侍の背を押して宿に足す。虎侍は抵抗せずに雷聖に連れらて宿の浴場に連れて行かれた。濡れた服を脱がされ浴槽へ押し込まれる。ぼーっと風呂に浸かり少しのぼせた頃に風呂から出る。更衣場で雷聖は座って待っていた。いつの間にか虎侍の服を持ってきていて虎侍はそれを着た。その後は皐月と瑠奈が居た部屋とは違う部屋に雷聖に案内され雷聖が淹れてくれたお茶を一杯飲み直ぐに就寝した。


何で俺はこの世界に居るんだろう…


前の話で書くのを忘れてましたが・・・

お酒は20歳から!!!


久々に活動報告の方で愚痴りま~す。

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