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第十五話

専門用語でます。

虎侍side...


はぁ~鍛冶屋に1人で置いていかれても…大丈夫かな俺…


とりあえず鍛冶屋の門を潜り店に入る。

店に入ると40代ぐらいのおっさんと70代ぐらいのじいさんが居た。


「いらっしゃい!!どうしたんだ坊主お使いか?」


「俺の刀…直してもらいたくて…」


虎侍がそう言うとおっさんの方が手を出して貸してみろと言ったのでその手に折れた刀を置く。


「ほう、これはまた随分とやったもんだな」


何故か感心しながら呟くおっさん。


「カッカッカ!坊主何をやってこうなった?」


じいさんが笑いながら尋ねてくる。


え~っと何だっけあのデカイ亀?…確か大鎌亀だったような…


「大鎌亀を倒したときに…」


「ほぉ~それで甲羅の部分を叩いたのか?」


じいさんが訝しげに虎侍を見てくる。虎侍は首を振り


「鎌の部分…」


じいさんはほほぉ~と面白そうに笑う。


「おいおい坊主、大鎌亀の鎌は甲羅の次に硬いってのは知ってるのか?」


おっさんが呆れたように言う。


へぇ~初めて知ったな~硬そうとは思ったけど甲羅の次に硬いのか勉強になったな~


虎侍が感心するように聞いているのを見ておっさんがため息を吐く。


「カッカッカ!まぁこれだけで坊主が助かったのならいいことじゃねぇか」


じいさんがいいことを言い虎侍は内心ほっとしている。

おっさんはそれもそうだなと言い近くにあった金槌を引っ張ってきて刀を叩く。


キーーン


おっさんが金槌を叩く手を止め、じいさんは驚いたように眼を見開き刀を見る。


え?どうしたの?


虎侍は困惑する。


「お前さんこれをどこで手に入れた?」


お前さん?さっきまで坊主って言ってたのに?この刀は誕生日プレゼントとしてじいちゃんからもらったものだけど…師匠からもらったって言ったほうがいいのか?


「師匠…から」


「お前さんの師匠は随分とお前さんを死なせたかったらしいな」


え?……じいちゃんそんなに俺のこと嫌いだったのか?盆栽壊したし、蔵を荒らしたこともあるけどそこまで……?あの時は怒ってたけど暫くしたら機嫌直ってたのに…じいちゃん怖ぇぇぇええええ!!!!


「軟鉄だけとしちゃあ一級品だが、礎永鉄を使ってない武器なんてただの重い練習用の鉄にしかならねぇぞ。よくこんナマクラ刀で大鎌亀と遣り合えたな。これで他にも何か斬ったか?」


何だっけ?でっかい蜘蛛と背びれが付いた狐とデカイ亀だけだよな?狐のときは30匹ぐらいと戦ったな~嫌な思い出…


「…鼬蜘蛛1体と…火吹き狐海豚…30体と大鎌亀1体……」


おっさんとじいさんの息を呑む音が聞こえる。


「お前さんよく死ななかったな…」


じいさんが驚き過ぎて声が震えている。おっさんの方は驚きすぎて声も出ない様子。


確かに狐のときは死ぬかと思ったけどね…今思い出すと背筋に冷や汗が出るし。


「そうか、随分とこの刀で修羅場を潜ってきたようだ。御見逸れいった」


じいさんが何故か頭を下げる。


こ…これはどう反応すればいいんだ?


虎侍は表情に出てないが焦る。


そしてじいさんが頭を上げると


「この店で一番の刀を仕立ててやろう所持金は幾らある?」


おお、切り替え早っ!!慌てて損した気分になりそう…ってか一番の刀って高くなりそう…俺そんなに持ってないぞ


「3000…銭と少し…」


じいさんはほうほうと頷き


「随分と持ってるんだな」


おっさんの視線が何故か突き刺さる。じいさんがやめねぇかと言っておっさんの頭を叩いている。


まぁこんなガキが持つには過ぎた金だからな~そういえばこの世界の平均収入って幾らぐらいだろ……


虎侍が疑問に思っていると


「よし、1500銭でいいぞ」


15万か…元の世界と比べると安いな。


虎侍はコクリと頷く。


「支払いは刀が出来てからだ」


虎侍はもう一度頷く。

じいさんが折れた刀を見ていて。


「ふむ、2尺3寸程か…お前さんぐらいだとあとあと1寸長くしておいたほうがいいだろうな」


確かに最近身長がよく伸びてるからな~高校に入って直ぐにあった身体測定で165センチになってたし長く作ってもらっといたほうがいいな…


虎侍は頷く。おっさんは紙に筆で注文用紙みたいなものを書いている。


「拘りとかあるか?」


「…特に無い…」


フムフムとじいさんは頷く。


「坊主は黒で統一してるみたいだがそっちのほうがいいのか?」


おっさんが紙から顔を上げて言う。


そっちのほうがいいっていうか選んでるとついつい黒っぽい色になってるんだよな~先生にもらった服は浅緑色のが、2着だったけど両方駄目になったからダルダストで自分で選んだ服は全部黒とか黒に近い色ばっかりだな……髪と目も黒だからそうとられても不思議じゃないな…今度服買うときは違う色を買うか…


虎侍は首を横に振りながら少し凹んだ。


「だったら親父、柄巻をこの間買った若草色の糸でしようぜ」


「ふむいいな、だったら鞘も白鞘にするか?」


「いやいや、この黒にいい具合に色を混ぜるなら白鞘は止めといたほうがいいね。あえて乾漆の黒で柄巻の若草色を強調させるんだよ」


「おお!なるほど。なら縁頭も黒に近い色でするか模様はどうする?」


「う~ん、坊主名前はなんていうんだ?」


専門職の話についていけずぼ~っとしているとおっさんから声をかけられ慌てて答える虎侍。


「虎侍…」


虎侍の名前を聞くなりおっさんとじいさんがニヤッと笑う。


「虎の縁頭で決まりだな。鍔と目抜も虎でいいか?」


「いや、目抜はあえて龍がいい。波紋はどうしよう…互の目、直刃…乱れが一番いいな」


………もうどうにでもして…


虎侍は自分ものになる刀のデザインをおっさんとじいさんに丸投げしてあとのことは殆ど聞き流していた。



「ふむ、久々に腕が鳴りそうだ」


さいですか…俺、自分の刀になるのにノータッチで終わったよ…


「5日後に来てくれれば完成してるからな。あと折れた刀は預かっといてやるよ。持ってても邪魔だろ」


おっさんはニヤッとして虎侍を送り出した。


不安だ…まぁいい刀を打ってくれそうだからいいや


鍛冶屋を出て町の中心を目指して歩き出す虎侍だった。




「おいこらガキ。俺に当たっておいて謝りもしねぇとはいい度胸じゃねぇか?ああ!??」


どの世界でも当たり屋って出現するんだ…


鍛冶屋を出て10分もしないうちに柄の悪い大男4人のうちの1人が当たりそうになって避けた虎侍に態と当たりに来た。


あーどうしよう……刀があれば峰打ちで直ぐにいけるけど…無いものねだってもな~じいちゃんに体術習ったことあったけど苦手だな~


「一言も喋らねぇとはいい度胸じゃねぇかああ?!」


ここまでくるとタダで逃がしてくれそうにないな~はぁ、がんばろ……


なんとかGW中に3話更新できましたが次の更新は来週の金曜日あたりになります。ご了承のほどよろしくお願いします。

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