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名探偵の系譜  作者: 如月いさみ


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回帰 4

そして、海埜みやびを見ると

「海埜さんは那須さんの家に行って一色さんと有馬くんと合流しておいてくれ」

と告げた。


彼女は微笑んで頷いた。

「わかったわ」

ありがとう


ハルヒは立ち上がり

「じゃあ、一度那須家に行くから一緒に」

と告げた。


全員が立ち上がり急いで行動を開始した。

ハルヒは那須家につくと地下の旧AIシステムのアクセスボードから九州の波多野大気へと連絡を入れた。

「今から始める」

降りる場所のデータはこれだ


それに波多野大気は笑みを浮かべると

「了解しました」

と答えると立ち上がり家のアクセスボードを切るとその場を立ち去った。


ハルヒと那須幸二と田端修三は車で京都へ急行した。

九州からの援軍が無事に降りられるようにしなければならない。


黛和斗が黒崎暁に注視している間に行動するのだ。


ハルヒと柄本聖也と田端修三はAI政治システムが立ち入り禁止としている区域のギリギリになる設置場所に来るとジャミング装置を置いた。


AI政治システムの本体がある区画を囲むように立っている建物は全て無人である。

人が住んでいるように見せかけているだけである。


なので人通りも一筋向こうの大通りに比べればほぼほぼなかった。


ハルヒは南の方から飛んでくる小型機団を見るとスイッチを入れた。

柄本聖也も田端修三も同時にスイッチを入れたのである。


同時に那須幸二は中へと飛び込み警報が響く中で両手を挙げて合図を送った。

そこへ地面から穴が開きロボットが姿を見せたのである。


波多野大気はそれを小型機から見ると飛び降りてパラシュートを広げて、ロボットと那須幸二の間に割り込むと警棒でロボットを弾き飛ばし銃で動力源を破壊した。


ロボットは動きかけてそのままバタリと倒れた。

しかし、穴からは10数体のロボットが現れたのである。


ハルヒもジャミング域を抜けて中へと入り

「波多野、助かった」

と告げた。


次々と訓練された機動隊員が降り立ちロボットと対峙した。


ロボットの援軍はジャミング域に入ると通信を失い立ったまま動きを止めたのである。


上手く作動したということである。


波多野大気は見方がロボットを次々に破壊するのを見ると

「一気にAI政治システムを破壊します」

と告げた。


ハルヒは頷いて

「頼む」

と告げた。


那須幸二と田端修三と柄本聖也も二人に続いて穴の中に入り、残っていたロボットを波多野大気が倒しながら数mの暗い地下道のさきにドームのような空間に設置された巨大なシステムへとたどり着いたのである。


那須幸二は息を飲み込み

「これが」

と呟いた。


ハルヒは冷静に

「ああ、これが西日本を統括しているAI政治システムだ」

と告げた。

そして、波多野大気を見ると

「頼む」

と頷いた。


波多野大気は鳴り響くサイレンの中で爆弾をポケットから出した。

が、周囲を見回し

「この狭さだと」

と告げた。


ハルヒは頷いて

「わかった、ただし退避する前に確実に落としていく」

と周囲を見回した。


柄本聖也は理解すると

「電源を探してください」

これだけの大きなシステムなら太い電源があるはず

と告げた。

「急いで!」


那須幸二も田端修三も走って探し波多野大気は爆弾を設置し始めた。


田端修三は太い青色のコードを見つけると

「こ、これでは!」

と叫んだ。


それを見てハルヒは

「よし」

と言うと引っ張り出した。


柄本聖也は冷静に

「やはり、どんなにデジタルが進んでも…最後はアナログに帰着するか」

と呟き手伝った。


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