新しい時代への仲間 1
二日間遊び巻くって帰宅したら…女性が住み着いていた。
なんて、どこかの恋愛小説の書き始めのような状態であった。
一色颯希は新しい家の台所の椅子に座り
「それで、色々聞きたいんだけど」
と告げた。
ハルヒは頷いて座り、黒崎暁がそれぞれの前に夕食の鳥の照り焼きとサラダの皿を置いてハルヒの隣に座った。
颯希は二人を交互に見て
「その、まず…お名前を」
と告げた。
それにハルヒが
「彼女の名前は黒崎暁」
今のAIシステムを作った黒崎零里の末裔
「いまのAIシステムを自由にできる権限がある」
だからAIシステムを我が物にしたい人物から追われている
と告げた。
颯希は「へー」と声を零してハッとすると
「それってヤバい…感じ?」
とチラリとハルヒを見た。
ハルヒは頷いて
「更に状況はもっとヤバい」
ときっぱりと告げた。
颯希は目を細めて
「え?更にヤバいって」
と呟いた。
ハルヒは頷いて
「他言無用で」
と告げた。
颯希は頷いて
「わかった」
と答えた。
その内容は颯希が考えるより遥かにヤバい内容であった。
西日本の人間の存続にかかわる内容だったからである。




