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第五話

 


 幸せに、なってくれただろうか。


 私のことなんて、忘れてもいいから。


 あなたが、幸せになってくれれば、私はそれでいい。




 +*+*+*+





 彼女は、幸せだったのだろうか。


 僕のために生きて、死んだ。


 その彼女は、幸せだと感じたのだろうか。




 その問いはわからないが、ひとつ。


 決して、誰も望まない死だったと。


 それだけは言えただろう。





 00県00市 00区00町00-00

 日野 太陽様



 いよいよ寒くなってきました。そろそろ夢も叶い、幸せな、それでいて平凡な、僕にぴったりの生活がやってきます。あなたは、お元気ですか。

 あなたにいただいた黄ばんだ紙は今も持っています。

 今の妻のことを考えれば、ない方がいいのかもしれませんが、それでも、あなたは僕のことを支えてくれた。

 こういう言い方をすると、不謹慎になるかもしれない。

 でも、いつも思ってるんだ。

 君に照らされて。今日も生きてるよ。


 敬具。


 00県00市 00区00町00-00


 日野 光留

 内 日野 佐久良


 最後まで、読んでくださりありがとうございました。


 今回は、残された側の気持ちと、去っていく側の気持ちというかなり、複雑なテーマです。


 でも、このテーマは生死のみに限る話ではないと思います。


 教育の現場や、人間関係においても、深く関わっていると思います。


 お互いが気を遣っているから。お互いが、無意識だから。


 そんなことがあるのではないでしょうか。



 あなたの人生観に大きな影響を及ぼす作品になれたなら、これ以上のことはありません。


 読んでくださり、ありがとうございました。



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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読させていただきました。 お互いにお互いを想う様子が、手紙という媒体でより切なく鮮明に伝わってきました。 黄色くなった手紙に対する思い、とてもわかります。 その人のその時の感情もまだ残っ…
2024/09/29 08:49 退会済み
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