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わたくしごと

トイレでベルトを外すのが面倒臭い

作者: 茶樺ん

 タイトルを見て「そうだよね」と共感なさった(かた)、解釈違いです。ごめんなさい。

 ご期待に沿える話ではありません。


 「どうして?」と思った方、あなたはどちらですか?

 「ベルトを外すなんて簡単じゃないか」と思った方も多分いますよね?

 でも私は、「なんでベルトを外すの?」と思いました。思いました?思いますよね?


 いえ、分かっています。今なら自分の意見が少数派であろう事も知っています。

 でも文脈としては正しいと思うのです。


 事の起こりは、ダイエットをしていた人のズボンが緩かった事なのです。

 その人はベルトをしていませんでした。そしてズボンのウエストが緩くなったので、裾を擦りそうだと言っていたのです。

 ですからベルトをすれば良いと、ごく常識的な提案をしたのです。

 そうしたらその人は「トイレでベルトを外すのが面倒臭い」と言ったのです。


 ね?


 だから「ベルトを外す」と言われた時に、ズボンのベルトループからスルスルとベルトを抜く事を想像したのです。

 なぜトイレでベルトを外すのかと、ベルトをしたまま用を足せば良いじゃないかと、そう主張して、「なに言ってんの?」と言われました。ベルトを外さないでどうやって用を足すのだと。


 でも「ベルトをする/しない」の話に続いて「ベルトを外す」と言えば、ズボンからベルトを抜く事を思い浮かべると思いませんか?



 人と人の相性と言うのはあると思います。

 このダイエットをしてズボンのウエストが緩くなった人とは、この様に話が噛み合わない事があります。

 噛み合わないと分かっていて気を付けている筈なのに、ベルトの話も見事に噛み合いませんでした。

 これは相性なのです。もう私の努力ではどうにもなりません。


 まあ、相性だと言い訳出来ないケースも、あったりはしますけれど。

 それは自分の書いた文章でも、同様の事が起こるからです。


 物覚えは悪くないと思うのですが、物忘れは激しいので、しばらく時間が経つと自分の書いた文章を新鮮な気持ちで読めます。

 そうして読み直すと、ベルトを外す様な文章の所で、自分が何を伝えたかったのか分からなくなる時があります。

 それなので全体の話の流れから想像して、本来書きたかった事を思い出しながら、修正したりしています。


 多分これは文章を書く時に、勢いで書き手目線のみで書いているからです。読み手の視点が欠落しているのでしょう。

 つまり物忘れのお陰で、視界の狭さを少しは救われているとも言えます。


 話が噛み合わない事自体も、別角度からの視点に付いて考察する切っ掛けになりましたし、この様に原稿のネタにもなっています。

 今回、ズボンのベルトの穴をベルトループと言う事も覚えました。


 そう考えると話が噛み合わないあの人の存在も、有難いと言えない事もなくはないとは強ち言えないのかも知れません。

 心の奥の方で感謝しておきます。



 ですが・・・


 話が噛み合わないあの人が、しないと言っていたベルトをしていました。

 そしてベルトループを一つ、飛ばしていました。

 やると思っていました。


 ね?

 こう言う事があるとどうしても、あの人より自分の言っている事の方が、正しいのではないかと思えてしまうのです。

 時間を置いて読み直したら、有難くない事に対して感謝してしまっていたので、修正しました。

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