表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能力者、最強チートな奇人変人に好かれて大陸を統一する。  作者: 文字書きA


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/80

未来の話をしよう

4人はアーヴァインとの話を終えて、セムトの家に戻った。


「……これから、どうなるんでしょうか」


ケイがマイルズに問いかける。彼は真剣な表情になって言った。


「悪いことにはならねえと思うぜ。どの国も、しばらくの間は動けねえ。外敵と戦わなくなれば、国内の揉め事が増えるからな。だからこそ、茗荷(みょうが)は故郷に帰ったんだろ。和平を結ぶことができても、城主が変わったら何の意味もなくなる。それを防ぎたいんだろうな」


ケイは不安そうな顔をしていた。アマーリアがその背を撫でながら、声をかける。


「今日はもう休みましょ。アタシたちの力が必要になったら、その時はアーヴァインさんの方から言ってくれると思うから」


ケイはその言葉に納得して、アマーリアに連れられて客室に向かった。セムトが当たり前のように、2人と一緒に歩いていく。最後に残ったマイルズが、3人の後を追いかけた。


――――


その日は何事もなく終わった。次の日も、その次の日も。彼らは、穏やかな日常を過ごすことになる。セムトという男に関わろうとする物好きな人間は、帝国にはいない。そのため、どれだけ国内が荒れたとしても、彼の家は安全だった。だからだろうか。時折(ときおり)、門前に乳飲み子が置かれることがあった。


「子供を守りたいと思ったお母さんが、置いていったんだと思うわ」


アマーリアは、そんな説明をした。ケイは子供たちを見捨てられず、アマーリアやマイルズに頼んで、一緒に育てることにした。子育てを面倒に思って《種》を植えようとしたセムトは、子供たちに近づくことを禁止された。そんな穏やかに、時は流れる。帝国の上層部にいた人間たちが消えてゆき、エトヴィンだけが元の地位に残り続けた。その理由を聞いても、アーヴァインは何も言わなかった。


「和国は相変わらず落ち着きませぬな。とはいえそれは、神聖国や帝国も同じようなものでしょう」


報告に来た茗荷は、そんな言葉を残していった。5年。10年。1人の人間にとっては長い時間でも、国家の関係を変えるには短すぎる。それでも。


「出来ることはやりましょう。この先、この大陸で生きていく子供たちのためにも」


アーヴァインはケイが育てている子供たちを見て、そんな言葉を発した。神聖国の教皇も、同じ気持ちだったのだろうか。国内の教会に身寄りのない子供を引き取るようにしたという噂が、ケイの耳に届いた。そうして、世界は少しずつ変わっていく。ケイという人間が死んだとしても、彼女が残したものは継がれていく。それはやがて、三国の争いを終わらせて、その大陸に1つの大きな国を作ることになるのだが……。それは、遠い未来(さき)の出来事だった。

終わります。この作品を読んでくださってありがとうございます。この後のことは皆様のご想像にお任せしたいと思います。




明日の午後6時からは、別の作品を書き始めると思います。チート転生要素が入る可能性があります。人外がいます。そちらもよろしければお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ