表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能力者、最強チートな奇人変人に好かれて大陸を統一する。  作者: 文字書きA


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

79/80

予想通り

「お前は、それでいいのか? この国はお前の国なんだろ。セムトに奪われたままの状態を、受け入れられるのか?」


「それは……」


マイルズの言葉を聞いて、アーヴァインが深呼吸をした。


「……私は、皇帝です。セムトの力を借りなければ、皇帝になれなかったような男ですが……それでも、矜持(きょうじ)だけは失っていないつもりです」


彼はマイルズの目を見て、言い切った。マイルズが会心の笑みを浮かべる。


「なら、セムトのことは忘れろ。いいか、どんな経過を辿(たど)ったとしても、今の皇帝はお前だ」


アーヴァインは戸惑ったような表情になって、頷いた。


「分かりました。しかし、では……セムトは、どのような扱いにすれば良いのでしょうか」


「そうだな。今の地位がどうなってるかは知らねえが、外交を担当させればいいんじゃねえか? どうせコイツは、権力には興味がねえしな」


「おや、そうなのですか? 以前、できるだけ高い地位につけてくれと望まれたのですが……」


アーヴァインの言葉を聞いたセムトが、不思議そうな顔をした。


「それは、会いたい子がいたからで……今は、ケイがいるから大丈夫。ケイと一緒にいられる仕事だったら、何でもいいよ」


その場にいたセムト以外の人間が、微妙な表情になった。マイルズがため息をつく。


「……後は、任せられるか?」


「そうですね。ただ、これから先の他国との交渉は、あなた方に頼まなければならないと思います。あなた方のおかげで戦争を止めることができましたので……」


マイルズが腕を組んで言った。


「そういう話になるだろうと、予想はしていた。いいぜ。協力してやる」


2人の話を聞いていたケイが、不安そうな顔をした。


「でも、セムトの力がないと何か……問題が起きるとか、そういう話だったんじゃ……?」


アーヴァインが苦笑を浮かべる。


「なんと言えばいいのでしょうね。セムトという男は、状況をとにかくややこしくするんです。あなたは彼を止められるので、あまり気にしたことがないのかもしれませんが……。止める人間がいないと、非常に面倒なことになるのですよ。彼が気に入るような結果にしなければならないので、先より後に動いた方がやりやすいんです」


ケイは呆れたような顔になって、セムトの方を見た。


「あのさあ、これから何か決まったとして……それが気に入らなくても、セムトは口を出さないよね?」


彼は相変わらず、何も理解していない様子だった。けれど。


「うん。ケイがそうしてほしいって言うなら、そうするよ」


そんな言葉を発して、笑ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ