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無能力者、最強チートな奇人変人に好かれて大陸を統一する。  作者: 文字書きA


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集積、結果

茗荷(みょうが)はそれから毎日、故郷に送る手紙を書いた。《花》であった忍者たちが村に来て、《花》を取り除かれたこと。ケイとセムトが毎日、農作業を行っていること。そして、《花》を取り除かれた忍者たちが全員、城主に仕えることを止めたことも。手紙に(つづ)って、送り続けた。基本的には穏やかな、村での暮らし。彼はその中で、平穏を乱す者として生きていた。常に遠ざけられていた彼に話しかけるのは、その村ではケイだけだった。それは他の何よりも、彼にとって耐え難いことだった。自然と彼は、ケイのことを避けるようになった。そうして、時が過ぎていく。彼の元にその連絡が届いたのは、90日後のことだった。


「城より連絡あり。娘を連れて戻ること。手段は問わず」


彼はその知らせを見た瞬間に、覚悟を決めた。手紙を握って、駆け出す。ケイはいつものように農作業を行っている。彼は彼女に手を伸ばして、その体を(かつ)ぎ上げた。彼女の側にいたセムトが目を見開いて、呪文を唱える。


彼を止めて僕の薔薇(truermics)


家の前に置いてある白いツボ。そこに埋められている薔薇の(とげ)が伸びる。その棘が茗荷の足に刺さった。彼の動きが止まる。


「セムト?! 何やってるの!」


彼に担がれたままのケイが叫ぶ。セムトは不思議そうな顔で言った。


「だって、彼は君を連れて行こうとしたんだよ? 放っておいたら大変なことになってたと思うけど」


「だからって、足に傷をつけるのはやり過ぎでしょ。とにかくすぐにアマーリアさんの所に行って、治してもらわないと……」


茗荷は2人の話には構わず、棘によって地面に縫い付けられた足を無理やり引き剥がした。鮮血が散る。彼はそのまま逃げようとしたが、足がうまく動かず、膝をついた。セムトが彼に近づいて、ケイを奪い返した。彼はケイを地面に下ろして、茗荷に近づいた。


「僕は、このままでもいいけど……ケイがそうしたいなら、いいよ」


セムトは茗荷の体を薔薇の蔦で縛って、近くの家に運び込んだ。ケイが走って、アマーリアを呼びに行った。彼女はすぐに、アマーリアを連れてきた。アマーリアは茗荷の足に(ロッド)を向けて、呪文を唱えた。


神の名の下に信徒へ(inominedei)癒しを与えましょう(Plisbedict)


茗荷の足が治る。ケイはそれを見て、安心したような笑みを浮かべた。彼女は茗荷の目を見ようとしたが、茗荷は顔をそらして目を合わせないようにした。彼女は彼と目を合わせることを諦めて、問いかけた。


「……どうして、ボクなんですか? ボクは農民だから、クロトビに連れて行かれても、役に立たないと思います」

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