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そうだ、異世界ぶっ潰そう。6


しかも、みんながみんな、あちらへ行きたくないと考えているわけではなく、


本当にこの世界に絶望している時、そんなときに異世界へ召喚され”あなたには世界を救う力がある。力をかしてください”なんて言われたら、簡単に首を縦に振ってしまう人間も少なくない。


中には、苦しいことしかないこの世界から抜け出して、異世界という夢と希望の溢れた世界へ行きたいと、自ら祈る連中も後を絶たないのだ。


だからと言って、そんな連中がみすみす異世界へ連れ去られることを見逃すわけにはいかない。


これらのことを考慮し、一人でも多くの市民を守る。もしくは連れ去られたこの世界の財産たる人類を取り戻すため、さまざまな実験が行われた。


だが、


前例がない、次元を超える、少数で、最悪一人で世界をどうこうする、

などという、スケールの大きすぎる話故に、失敗が続き、政府は頭を悩ませる。


そんな時、注目されたのが、異世界問題以前から、世界の異世界化に乗じてちょくちょく現れ、話題になっていた”超能力”を持つ人間である。


異世界なんていう、SFなものに対抗できるのは、同じくらいSFな超能力者じゃないのか?


という安易な考えから、とある計画が始まったのだが、


もうすでにSFな力を持者達は、この世界にも十分満足していることが多く、わざわざ異世界などという夢と希望など求めていない、故にあちらの召喚士になんといわれようと、その口には乗らないという、この計画には最高に適した人材となり得ることが分かった。



そしてもう一つ、


”どうやって異世界へ行くのか”


これに対するる解も、すぐに見つかった。


よく考えてみると、異世界に、


”別の世界から人間を召喚する能力”


を持った人間がいるとするなら、


”こちらの世界にもいるんじゃね?”


そして探しまくった結果、見つかったのである。


”次元超越能力者”


が。


名前を”杏里”というその少女は、


10歳にして能力に目覚め、その能力の強力さから、周囲の人々に恐れられ、山奥に引きこもっていた。


念願の次元超越能力者の少女を見つけ出し、計画に適した人材も多数用意できた政府は、その少女の存在を中心に置いた一つの計画を実行した。


”能力者を使って異世界渡航問題を解決する”


手段は問わず、能力者を異世界へ”送り込み”、それぞれが持つ能力に最も即した方法で計画を実行すればいい。


異世界召喚を辞めさせられれば上々、

あちらに連れ去られた迎えを待つものの救助、自ら望んで帰ってこない、もしくはそれに準ずる行動をとりる愚か者の強制送還を主な目的とする計画。


さらに、この世界の異世界化も、この異世界が元凶だとするなら、同時にこれも解決するかもしれない。


次元超越能力者の力でこちらの超能力者を異世界へ送り込み、あちらでなんらかの行動をとらせ、異世界召喚を辞めさせる。


あわよくば、異世界化の原因を突き止め、こちらの世界そのものを、根本的に救うという一石二鳥な計画だ。


それに適した人材を集め、教育実践する場所として、


同時に人類を救うことのできる最後の切り札として、人類に残されたリソースの全てを投げ打って作られたのがこの学校。





星海学園。


世界中から問題解決に使えそうな能力者、主に15〜18の少年少女を集め、異世界について学ばせ、実際に異世界へ送り込んだりしては解決させたりしている学校にして。


現が今年から通っている学校だ。


「キュウ‼︎キュキュキュゥ‼︎」


今、現の机の上には、赤い赤い、まるで血のように赤い見た目の、可愛らしい蛇が一匹這っている。


くねくねと動き回る、体長20センチほどのそいつは、ついさっきまで生き物ではなかった。


「エッちゃんは可愛いな〜」


胸の奥から溢れてくるなんとも言えない感情が抑えられず、人目のある教室にもかかわらず、机の上の”赤い蛇”の頭を撫でながら、ニヤニヤしてしまう現。


「キュ〜‼︎」


「よしよし、”生贄”が欲しいんだな、大丈夫、もうじきくるから」


エッちゃんは、「お腹減った〜」とばかりにピョンピョン跳ねておねだりしている。


可愛いな〜、


現は、昼食も食べ終え、暇を持て余しているのだが、どうせ話す友達もいないし何かすることがあるわけでもないので、エッちゃんへの”生贄”が到着するまでの時間を待ちながら、昼休みの残り時間を、愛しのエッちゃんを愛でることに使う。


「おい現、いつまで”鉛筆”で遊んでんだ?もう昼休み終わっちまうぞ?」


そんな癒しの空間を邪魔する、無粋な誰かが俺に喋りかけて来た。


名前は中川ヒロキ、


まるで美術品の彫刻のように整った顔立ちに、すらっとした無駄のない体格、


頭も良く、成績は学年で一二を争う。


能力も、同学年の中では五本の指に入るほど強力な、で、一年生にして、近いうちに”パラレルシフト計画”のメンバーに選抜されるのではと言われるほど期待されている期待の新人だ。


しかも、そんな高スペックをもちながら、他者を一切見下すことなく、誰にでも優しいという完成された人間。


故に、学年中の人気者で、ファンクラブすら存在するものすごいやつだ。


クラスどころか、世界中から理不尽に嫌われている現とは大違い。


現など、話をできるだけで嬉しさに涙しなければならないような、超人気者だ。


だが、


こいつが今日の”生贄”だ。


本来なら別に決まった人間に頼んであるのだが、


今決まった。


理由はムカついたから。


そんな理由で学校のヒーローだか将来の救世主候補だかを再起不能にしたら大変なことになってしまいそうだが、残念なことに今エッちゃんを侮辱したことで運命が決してしまった。


「鉛筆じゃねぇし、エッちゃんだし」


……そう、


エッちゃんは元鉛筆だ。


……だった。


B5の、新品の。


現の血には、"ただの物を生き物にする力"がある。


そして、今日はそんな現の血を、なんの変哲もなかった鉛筆に与えたことによって(授業中紙で指を切って、血のついた指で鉛筆を握ってしまったため)、ただの鉛筆は、今こうして動き回る、可愛らしい蛇になったのだ。


そんなエッちゃんには”生贄”と言う名の御飯が必要なのだ。


現の血から生まれた生き物には、常に新鮮な血を求める特性がつくのだ。


本来なら、現血でいいのだが、血を与えすぎると、それを吸収し、さらに強く、大きくなってしまい、大変なことになってしまう。


そこで、よほどのことがない限り、適当な人間の血を吸わせるようにしているのだ。


いつもなら、決まった人間に頼んで血をいただくのだが、エッちゃんを鉛筆呼ばわりしたこのムカつく野郎を今日の餌にしたというわけだ。


……血を吸わないと死んでしまうかって?


別に、現の血から生まれた生き物、呼び名はを"血的生命”は、血を吸わなかったからといって死ぬ事はない。


というか、どうあっても死なない。


いわば、不死の生命なのだ。


仮に、殺そうとするなら、血的生命の体のどこかにある、核のようなもの、現の血が固まってできた結晶を破壊する事だけだ、跡形もなく。


かけらが一つでも残っていれば死にはしない。


それどころか、ばらけた核がまた別の物について、それが別の血的生命になり数が増えるだけなのだ。


しかも、


「やれ‼︎エッちゃん‼︎」


「ギュッ‼︎」


「ぬわあぁ‼︎」




血的生命は、その見た目からは想像つかないくらいめっちゃ強い。


今、エッちゃんは、現との至福のひとときを邪魔をされたヒロキに向けて口からビームを出した。


今回は少量の血から生まれた、最小クラスのサイズだったから”教室の壁に穴をあける程度”の威力だが、もっと大量の血を使って生み出した血的生命は、最悪街一個消し飛ばすこともできる。


……ようだ。


別に現自身がやったことがあるわけではない。


ならなんでそんなことわかるのかと言うと、


……まぁ、自分でなんとなくこの力をこの加減でつかえば、これだけの力になるというのが分かるというのもあるが、


”実例がある”というのが一番早い。


つまりは、現の他に、というか、現の前に一人、全く同じ能力を持っていた人間がいたという話だ。


それは今からちょうど5年前、現は今16歳の高校一年生だから、小学5年生、まだ力に目覚めていない時の話。


その頃はまだ、異世界問題ではなく、異世界化問題、この世界に突然現れ始めた”異能者”が注目を集めていた頃。


ふらっと現れたのがそいつだった。


名前は不明、素顔も、奇怪な仮面を常に付けていたため不明、

身体的特徴も、自身の能力で生み出した白い鱗を器用に身にまとっていたため、特定は不可という、すごいやつがその力を悪意のままに使い、暴れまわっていた。



そいつは、蛇と呼ばれ、異能者たちの中でも規格外と恐れられた。




最後の討伐作戦の際には、確かに絶命を確認したとの報告があったが、遺体は見つからず、現在では行方不明扱いされている。


姿を消す直前まで、自身の能力で大量の血的生命を作り出し、大群を率いていくつもの街を破壊し、多くの人間を殺しまくった極悪人。


そんな風に、彼の偉大なる前任は、そさの見た目の特徴から”三首の蛇”と呼ばれ、日本中の人間を恐怖の渦に叩き落とした。


そして、散々暴れまわった”三首の蛇”は、いまだかつてない脅威とされ、そいつを討伐するためだけの組織まで作られたりもしたそうだ。


結果、日本全土、多数の人間を巻き込んだ”三首の蛇”と、対蛇組織の戦いが続き、数万人単位の部隊が出動、多数の犠牲の上にようやく蛇は討伐されたとか、


当然、今この学校に通う人間の関係者も、数多く殺されている。


親兄弟が殺され、今までそいつを恨みながら生きてきた人間も少なくないのだ。


しかも、そいつが生み出した血的生命は、未だに全て討伐しきれておらず、いつまでも日本中いたるところで暴れており、お偉い方の頭を悩ませる大きな問題となっている。


そして、"三首の蛇"討伐のため、現在を悩ます血的生命掃討のため、勇敢に戦い命を落とした人間よって命を落とした人間達、そんな問題児と入れ替わるように同じ能力を持った俺が現れたというわけだ。


当然、嫌われる。


そいつの関係者なんじゃないのか?


ってかそいつ自身じゃないのか?


違ったとしてもいつか同じことをするのでは?


と、影で言いたい放題噂されるわけだ。


同じ、といっても、現はあくまで”血を物につけることでそれを生き物にする能力”だけだが、


”三首の蛇”は、それに加え、自らの体を謎の”白い鱗”に覆われた肉体を纏う能力と、背中からキロ単位の馬鹿でかい影の翼を生やす能力を持っていたとか、


それが、”血を操る能力”という一つの能力で、すべてはその一つの能力の延長線上にあるものなのかは不明。


だが”白い鱗”の能力は、鱗はめちゃくちゃ硬いし仮に傷つけられても凄まじい回復力で無限に修復する。


”影の翼”の能力は、その大きさもさることながら、まるでショットガンのような拡散する大きな針のようなものを発射する能力も備わっていたそうな。


当時、そいつと戦う戦場は、空から永遠と、一本1メートルほどの大きな針が降り注ぎ近づくことすら叶わず、相手にたどり着いても相手は簡単な攻撃では傷一つつかない硬度の鱗で覆われ、傷つけられてもその傷は一瞬で修復され、一滴でも血を流させたらその化け物が大量発生するという、


まさに地獄と化したとか。


彼自身、前任と同じことができるのかと疑問に思わなくもないが、そんな過剰な力、なかなか使う場面に合わない上、力の使い方に慣れていないこともあり、かつてのそいつのような派手なことができる気はしないし、できてもそんなことする気もない。


はっきり言ってめちゃくちゃ嫌われているのは納得いかないのだ。


それどころか、学校のみんなとは仲良くしたいし、そのために色々努力してみたこともあったが、皆、現の顔を見るなり顔を青ざめさせて逃げていくのだ。


何回か殺されかけたこともある。


いまだに一人の時は背中に気を配らなければならない悲しい日々を送っているのだ。


かなりツライ。


そんな中、現に気軽に話しかけてくれるこいつのような人間というのは、とても貴重で、大切にしたいと思っている。


……が、


「あっぶねぇな‼︎今の当たってたら普通に死んでたぞ⁉︎」


頬をかすったらしく、切り傷を作りながら、マジギレしてこちらに向かってくるヒロキ。


「知らん、ほら、エッちゃん、あれが今日の生贄だ。」


こいつは仕方ない。


エッちゃんを侮辱した。


悲しいが今日でお別れだ。


「ギュゥゥゥゥゥ……」


「お、おい、何今にも飛びかかってきそうな勢いでこっち睨んでんだよ⁉︎」


今でも覚えている。


思い出されるヒロキとの出会い。


ヒロキは、誰にでもフレンドリーで、周囲の人間から敬遠され、一人でいた現にも普通に話しかけてきた。


当時、どんなに必死にクラスメイトに媚び媚びしても、相手にもされず、むしろ溝が深まっている気がして、自暴自棄になりかけていた現にとってはどんなに救いになったことか、


ヒロキは、こうしていまだに話しかけてくるのが不思議なくらいいいやつだった。


「ゴー‼︎」


「ギュゥ‼︎」


ガブッ‼︎


「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァー‼︎」


無事食事にありつけたエッちゃんが、満足そうにヒロキの腕に噛み付いている。


「いたいいたいいたいいたい……」


慌てて教室のドアを開いて廊下へ出ようとするヒロキ。

出たからなんだと言うと、何もないのだが、あまりの痛みに走り出さずにはいられないようだ。


そんな現たちのやりとりを、冷ややかな眼差しで見つめてくる他の生徒供。


まぁ、こんな感じにいつも何をやっても、現が絡むと冷めてしまうくらい、現は嫌われているのだ。


と言うよりは恐れられていると言うべきか、


今だって、この超能力なんてデタラメな力に目覚めた化け物どもの巣窟にいて、最大級の警戒をされているのだから。


だから話しかけてくるのは、このアホ(ヒロキ)と、


「見つけました‼︎おはようございますぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜‼︎」


ザクッ‼︎


「〜〜〜〜ンンンンンンナァァァァァァァァァァァァァー⁉︎」


この、出会い頭にダガーナイフをひたいに突き刺してくるアホ。


福島綾人くらいなのだ。


綾人は日々、いかに効率的に、より美しく人を殺せるかばかり考えている、頭のおかしいサイコ野郎だ。


それなりに恵まれた能力を持ち、頭はいいが、なによりも、


いつも挙動不審で、気持ち悪い。


だからと言って、そんな綾人を視界に入れまいと意識を外すと、彼の愛用のダガーナイフで刺してくるという。


能力は高く、ヒロキに続き、将来を有望視される期待のエースになりうる逸材なのだが、なにぶん”人格に問題あり”が囁かれ、それなりに敬遠されている残念なやつなのだ。


いくら友達に困っていても決して仲良くなりなくない性格ナンバーツーに選ばれている。


ちなみにナンバーワンは現だ。


いつも現やヒロキはしょっちゅう刺されている。


今日も懲りずにナイフを刺すタイミングを見計らっていたようだ。


「イッテェなコラ‼︎出会い頭にダガーナイフを突き刺してくるなっつってんだろが‼︎死んだらどうすんじゃ⁉︎」


「えー?だーってー、これ振りかざしたらちょうどいいところにちょうどいい的が来たんですもん〜。いいじゃないですか〜?別に減るもんじゃなし〜」


いつもどうりにへらふらと何も感じた様子なく答える綾人。


こいつは血が見られたらそれでいいようなやつだし、きっと今にも死にそうになっているヒロキのことなどどーでもいいのだろう。


「減ってるわ‼︎血が‼︎みるみる減ってるわ⁉︎今だってほら‼︎」


言ってブラブラとエッちゃんが噛み付いている右腕を上げて綾人に見せる。


「ギュゥゥゥゥ……」


御構い無しに噛みつき続けるエッちゃん。


「ただでさえこんな吸われてんのにまだ‼︎プラスで出血なんかしたら死ぬわ‼︎」


目を血走らせ、みるみる肌が青白くなっていくヒロキ。


「あっ、それはそれは……ずいぶんたとよさげなものぶら下げてらっしゃるじゃないですかー、少し貸して下さいこの新作ダガーナイフの切れ味を確かめたいのでー」


なんか話の合わなげな綾人だが、エッちゃんを引き離したいという一点だけが意見が一致しているため、かろうじて話が進む。


「俺だって離せるなら離したいわ‼︎でもこいつ見た目の割に馬鹿力なんだよ‼︎」


エッちゃんを掴み、自分の肌がちぎれるギリギリまで引っ張ってみせるヒロキ。


「でしょーねー、それだって見た感じだと現さんの能力でしょう?だとするとーそのサイズでもAクラスのモンスターと同格でしょうし〜……」


Aクラス、とは、この世界を騒がす数多い問題のうちの一つ、モンスター問題、


そのモンスターの強さをクラス分けして表したものだ。


クラスは、一番下で最弱のものがEクラス、そこからD、C、B、Aと、上がるごとに強くなって行き、Sが最高クラスとなる。


だがSクラスモンスターは、基本的に現状いかなる手段をもっても殺傷不可を意味し、現在世界中に数体しかいない。


歩くだけで放射能汚染をばら撒く、不死身の火を噴く巨大トカゲとか、


触れたら幾億人が死に至る病原菌をばら撒く巨大花とか、


世界を一周する体長の、超巨大蛇とか、


オンリーワン、ナンバーワンの性能を持つ本物の化け物達ばかりだ。


つまりは、自然にいると考えられるうち”最強”に位置するのはAクラス、


エッちゃんの位置は、そのAクラスなのである。


「だからちょうどいい相手になるんですよね〜ちょっとその腕切断してもよろしいでしょうか?そうすれば外れるでしょうし〜?」


気味の悪い笑みを浮かべた綾人が、本気でヒロキの腕を切るべく、自身のナイフの射程圏内にヒロキを入れようとにじり寄る。


「ふざけんな‼︎まだ何にもしてない入学したばかりのこの時期に、これ以上怪我を増やしてたまるか‼︎腕なんて無くしたら大変なことになるわ‼︎」


そんな綾人から、自らの腕を守るべく、必死に抱え込みながら綾人から距離を取ろうと後ずさるヒロキ。


「別に腕をもらおうという訳じゃないんですし、切ったところですぐくっつくじゃないですか〜?」


まるでお菓子をねだる子供のように、駄々をこねる綾人。


「んなふざけた体質あってたまるか‼︎お前らの常識で話を進めんな‼︎」


ちなみに綾人の能力は超再生。腕が飛ぼうか足が飛ぼうが、すぐ引っ付く。


首だけは本人はやりたそうだが、万が一があっては非常にやりきれないので、周りに止められている。



引っ付くどころか、生えても来るそうだが、頭が二つになったり、二人になったりしたら大変だと、なるべく引っ付けるようにしているそうだ。







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