表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校教師に恋をした  作者: まる
5/14

4


次の授業の体育はとても落ち着いたメンバーで和やかに90分授業を終えた。

並び場所も一番後ろの隅から2番目だしなんとか単位が取れそうだ。

よかったぁ。と安心して帰る準備をする。

由香さんのおかげで数人と仲良くなれて、そんな「友達」に「お疲れ様!じゃあね」と別れを告げて帰るために駐輪場へ向かう。


駐輪場へ向かう途中、安心しきったのか思わず心の声が漏れる。

「数学は先生が怖いけど、体育があのメンバーなら、なんとか体育だけでも単位を取ろう。」

その時、後ろから急に話しかけられた。

「あ、中田じゃん。なに、俺が怖いって?なんでだよ(笑)体育だけでもって、数学も単位取れよーー」


そう、話しかけてきたのは数学の安藤先生だった。

突然のことでびっくりして私は「あ、はい。」と返事しかできなかった。

そんな私のことは気にも留めず

「もう帰るのか?授業は?まぁ帰るなら気をつけて帰れよー。」と

それだけを言って足早に学校外に去っていった。


本当になんなんだ。あの人は。

人の話はまったく聞かずに自分の言いたいことだけを言っていなくなるなんて。

本当に無理。生理的に受け付けない。無理!怖い!嫌だ嫌だ嫌だ!


もう絶対安藤先生の数学は出席しない!!

決めたんだから!


と怒りと恐怖と不安が混ざった気持ちのまま授業初日を終え、自転車を猛スピードで漕いで家へ帰った。


あ、今日はバイトだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ