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裏切り

どれくらい走っただろうあれからベルを探し続けているが一向に見つからない

もしや城にもう戻ったのではないかと思いベルゼブブに電話したが帰ってきてないらしい

「くそっ...主にというか100%悪いのは俺なんだが本当にどこ行ったんだよ」

考えろ俺ベルが行きそうな場所はどこだ...そもそも出会ってそんなにたってないから分かんねぇよベルといえば何だ考えろ考えろ考えろ

「BL本!!」

叫んでしまった。恥ずかしい

ベル=BLだ

本屋なら城の近くにあったな

走れ走れ走れ走れもっと速く急げ急げ急げ急げ道を塞いでる犬なんて気にするな蹴飛ばせマンホールの蓋が開いてる?そんなもん知るか跨いで行け引ったくり?そんなもん気にするな盗られたやつは男だ自分でなんとかするだろうスピード違反?何言ってんだ自分の足使って走ってんだよしかも俺勇者な週一で魔王やってっけどとりあえず走った全力で走ったそして報われた本屋の前でBL本を立ち読みしている。いや、BL本店前に出すなよ

「ベルハァハァ探したぞハァ」

「ユウマ...」

一瞬喜んだような気がしたがすぐに顔をそらし

「何ハァハァ言いながら私の名前呼んでんのよようやく私に発情したのかい?」

そういや何でだろう?どうして魔王より強いベルの心配してんだろう?

「してねぇよハァハァ悪いのは俺だけどよ心配させんなよな」

「別に心配してなんてたのんだ訳じゃないんだからね」

ツンデレだ!!

「でも、ありがとう」

デレるの早すぎるだろ、チョロいな

「おう、どういたしま...」

ベルの目が赤く染まっている

どうしたのかと思い聞こうとするが声が出ないどうしてだと思い喉を触ってみるとベタッとした感覚がある。今気づいた

痛い

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い熱い苦しい呼吸が出来ない息が吸えない意識が朦朧としてきた

「ユウマ...」

震えている。ベルが震えているどうやら俺を殺ったのはベルではないらしい良かった..いや、良くないベルでないなら第三者が殺ったことになるつまりベルも

勇者ユウマは死...

『パラレル』

誰の声だろう

ベルではない

俺の知っている声じゃない

いや、多分知っているただ忘れていたというだけだろうどこかで聞いたことがあるなんだろう思いだせない

今度こそユウマは死んだ





「ベル!!」

知っている場所だ

遊具がある

やはりここは...

それよりもベルは

「居た。良かった」

どういうことだ?他の皆も居る

いや、ベルゼブブが居ない


とりあえず皆を起こし話をまとめることにした

他の皆も城で何者かに襲われそして死ぬとここに居たって訳だ

「ベルゼブブが居ないがどうした?」

相変わらず憤怒に満ちたサタンが言った

「居るはずがないんだよ。だって...」

ベルが悲しそうに

「...私たちを襲ったのは彼なんだから」

衝撃の告白をした

「おい、ベルいい加減にしろよふざけるにも程があるぞ」

少しキツい口調で言ってしまったがこれが冗談だとしたらこれくらいで丁度いい。しかしベルはいかにもマジですと言っているような顔をしていた

「私見たんだよベルゼブブがユウマの首を切るところ。」

「あのくそデブがやったのは分かったがここはどこだ?私は確かに死んだはずだ、なのに実体があるここは天国か?」

俺は答えを知っている。

しかし言うことはできない。

思い出してしまったんだ。

俺はもともとこの世界で生きていた。

おそらくベルが言っていたイセカイとはここのことなのだろう。

そして、俺は他者にこのことを言うと死んでしまう。

だが分からないことがある。

なぜあそこであの声が聴こえたんだあの澄んだ声は間違えなく彼女の声だった



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