目的
「ちなみに、その呪いかけたの私だけど...」
ユウマはエクスカリバーの矛先を魔王の娘に向けた
「解け」
「そんな怖い顔しないでよ、あとそんな剣じゃ私を殺れないよ。パピー死んじゃったから魔王の加護ってやつ?それが私に移っちゃったからその分強くなったしそれにもともと私パピーの3倍くらい強かったからユウマを倒すどころか国滅ぼせちゃうよw」
詰んだな。魔王より強いって何だよ魔王の娘反抗期なの?
ユウマはエクスカリバーをしまった
「あ、でもぉ魔王の加護まだ試したことないから殺り合ってもいいんだよ」
「遠慮しとくよ、魔王の娘には危害をくわえなくていいらしいし。」
「魔王の娘じゃなくてベルフェゴールだよベルって呼んでくれたら嬉しいけどさ」
「は?ベルフェゴールはお前の親父の名前だろ?」
「ベルフェゴールという名は魔王の加護を持っているものが名乗る名なんだだからもう私はベルフェゴールなの」
ということらしいまぁ、名前なんてどうでもいいんだがな
「分かったよベルこれからもよろしく」
「うん、よろぴくー。それよりもトドと、セイウチを足して2で割ったような人見なかった?」
「見てないけど、それ人って言わないと思うぞ」
「ちゃんと人だよw最初は普通のスタイルだったんだけどさ、魔王に就いてから暴飲暴食が酷すぎて...」
その時、地が揺れた。すると門の方にトドとセイウチを足して2で割ったような...というか『笹熊』に近いなこれ頭の両サイドが丸い団子のようなデカいのが来た。
「ユウマ、彼が探していた人だよ」
「いや、やっぱアレ人じゃねぇって笹熊だって」
その巨体は門をくぐりユウマたちの前でとまった。
「遅刻だよベルゼブブ」
ベルゼブブって名前なのかこの笹熊。流石魔王、魔獣までも従わせるとはやるな
「ごめん、寝てた、だから、遅れた。」
カクカクのしゃべり方。流石魔王、魔獣に言葉まで教えるとは。
「ユウマ、この巨体はベルゼブブ火曜担当の魔王で元クマモトの勇者さ。ベルゼブブ、こっちはユウマ。パピーを倒したトヤマの勇者だよ。」
「よろしくです。」
「よろ、しく。」
「クマモトとは、結構遠い所から来たんですね」
「そう、だ。...ベル氏そろそろこのキャラやめていいでござるか?」
いきなりベルゼブブが流暢に話だした。
キャラってなんだよ魔王の関係者ってこんな奴ばっかかよ。
「え?良くないよこの前ゲームに負けたんだからあと1時間くらいやらないとさ」
「でも、ベル氏アレは少しハンデが多すぎたと思うのでござる」
「ゲーマーの君ならオセロの石半分ってハンデでも勝てると思ったんだけどな」
いや、無理だろ。
「仕方ないな。もうやめていいよ。」
「ありがとうでござるベル氏」
てか、ベルゼブブこのしゃべり方が素なのかよ
「ユウマ氏、見苦しいところを見せてしまって申し訳なかったでござる」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
「ユウマはもう交代だから来週の月曜日まで自由だよ。でも遅れないで来てね休む日はメールでしらせてね」
ベルとメアドを交換した。
「そうだ、ユウマ城案内しようか?」
「うん、よろしく」
「ベルゼブブはちゃんと仕事するように」
「りょうかいでござる」
ベルと一緒に魔王城をまわったが、モンスターが湧く部屋以外は意外に綺麗で、ベルの部屋なんか普通の女の子のような部屋だ...BL本を見つけてしまったが見つけたことはバレていないと思う..多分。こんな普通のような女の子なのに魔王の娘ってだけで友達も居なかったんだろうな
そっとベルの頭を撫で優しい目で見た
「ユウマ何?ちょっ、なんなの?その気持ち悪い目、十八番の芸とか?まぁ、芸人としては三流以下かな」
「いや、そうじゃ...まぁ、いい。」
ベルにとことん優しくしてあげよう。それも勇者の勤めだ
ブルルルルルルル
「もっしー?あ、エリー?..うん、うん、あ、ゴメン。今新入りさん来ててさ。あ、カラオケ?...やっぱゴメンまた今度ねぇ、はいはーい、じゃあね」
ベルはギャルのように電話をして切った
「ベルさんベルさん今の電話って?」
「隣の国のエリー私の友達。カラオケ誘われたんだけどユウマの為に断ったんだよエラくね?」
くっそ、もうこの娘どうなってんだよ本当に魔王の娘かよ?
「あ、そうだ一番大事なこと忘れてたよ。この魔王軍の最終目的は別の世界に行くことだよ。」
笹熊とは...パンだ的なやつです