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天才教師が魔法世界で救世主になる物語  作者: 松風京四郎
第三章 第二の来訪者編
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期待と嫉妬

小学校五年生になった時、私の環境はすっかり変わってしまった。

「おっ、天才少女さん。よくぞお通りです」

「天才さんは何されても怒らないよね」

クラスメートとの均衡は崩壊し、虐められるようになり始めた。

難関中学への試験勉強が始まるこの頃には、他者を蹴落とすために虐めが横行する。華々しい私立小学校の裏では、無惨な虐めが横行する。このことは、誰も知らないし、誰も伝えようともしない、裏の顔だ。

「ほーら、そこに問題を書いといてあげたから、どうぞ解いて」

私の机の上には問題と言う名の誹りと悪口が書かれていた。

「とっても難しい難問だね。でもこれを解けないと中学校には行けないよ」

私は何も言い返せない。

恐怖と不安を抱え込んで、何をどう返したらいいのか分からない。

「あっ、もうそろそろ先生が来るね。早く、席に座らないと」

そう言って、私に群がって来るクラスメートは自分の席に着く。

私も仕方なく、自分の席に座る。




「よーし、出席を取るぞ」

担任は教壇でクラスメートの名を叫ぶ。

「次、烏野マリ」

「はっ、はい」

私は浮かない表情でそう返事してしまった。

その事を私は後悔した。

「どうした? って、お前の机なんだそれは!」

教師は私の机に描かれた惨状に気づいてしまった。

「いや、これは……その」

「誰がやった? こんな酷い事!」

教師はクラスメートに大声で叱責した。しかし、誰もかも黙り込むだけで何も答えようとしない。

「答えろ!」

教師はクラスメートを罵る。

誰も答えない。

このまま、一時間目の授業は無くなってしまった。





この事はクラスメートの嫉妬心に油を注いでしまった。虐めはさらに激化し、教師はそれを咎め、さらに虐めは酷くなった。

悪循環に陥り、家に帰れば、家族や親戚に期待される日々。

相談することもできず、日々苦しんだ。

悩んだ。

期待と嫉妬は言葉違ってもほぼ同じだ。

応対する仕方が異なるだけで本質部分は全く変わらない。

私は何をしたらいいのだろう?

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