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天才教師が魔法世界で救世主になる物語  作者: 松風京四郎
第三章 第二の来訪者編
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自己紹介

盛大な開校式が終わり、生徒がクラスへと分かれる。

クラスは実力によって分けられ、小学生レベルの初等部、中学生レベルの中等部、高校生以上の高等部の三つで分けられる。

担当の教諭は、試験の結果と態度等から選ばれ、ヴィーヌは高等部担当だ。

マリを配属したのは、俺の権限でヴィーヌの担当する高等部だ。

すぐ前まで、中学生だったのだからついていけないこともないだろう。

オブリビア学園の巨大な時計が10時を示し、コーンコーンと大きな音で時間を知らせた。

俺はその鐘の音を聞き流しながら、ヴィーヌのクラスの様子を伺う。




「今日から、このクラスを担当するヴィーヌです。まだまだ、未熟者ですが、何か困ったことがあれば、ぜひ頼ってください」

20人ほどのクラスの人々は拍手を送っていた。

ヴィーヌの担当する高等部クラスは、ある程度の教育の知識を持っていないと入れないクラスであり、マリを除くと制服を着ている生徒は二人しかいない。

それ以外の生徒は、学びたいと宣言したオブリビアの大人達である。

「では、そちらの方から一人ずつ、自己紹介をお願いします」

制服を着た少女に手を指した。

「はっ、はい」

緊張した面持ちで少女は前に登壇する。

ヴィーヌと同じ金髪の小柄な少女だ。

「ルっ、ルーナです。よろしくお願いします」

恐る恐る喋るようにゆっくりとルーナは声を出した。

「やってみたいことや趣味は何かありますか?」

ヴィーヌが優しく問いかける。

「はっ、私はガクトさんが持ち込んだ本が好きで、毎日のように読ませてもらってます」

「なるほど。本を読んでいるうちに高等クラスに来れるほどの実力がついていたということですね」

感心するようにヴィーヌは頷く。

「はっ、はい。そういうことだと思います」

ルーナがそう答えると、ヴィーヌは席へと促す。

「ありがとうございました。次の人、前へ出て来てください」

「はーい」

やる気のない声を少女はあげた。




「私は烏野マリです」

登壇したマリはやるせない声でそう答える。

「マリさんですね。校長からの願いでで急遽このクラスに来られたのことですが、何が…?」

ヴィーヌが優しく尋ねる。

「えっと、ガクト君…。いや、校長か。その校長先生と同じで、私は別の世界からやって来ました」

クラス中の人々は驚嘆の表情を見せる。

「そうなんですか…」

ヴィーヌも驚いた様子で思わず声が小さくなる。

「まあ、とりま仲良くしてください。よろしくお願いします」

軽く会釈をすると、ヴィーヌの誘導を聞かずに席に座った。

「態度がかなり横暴だな。何かあったのか?」

彼女の態度を見ると、普段との違いに思わず心配してしまった。

これが心配で済めばいいのだが…。

自己紹介はその後も、問題なく執り行われた。

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