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その日の夜には、私は彼と一緒に、彼の寝室にいた。

すでに寝巻きになっている彼を見ながら、考えていたら、不思議な感じがする。

なにせ、今日出合った人と、その日のうちに結婚することになったからだ。

「いいんじゃないかな」

そのことを彼に話すとあっさりと答えられた。

「どうして」

「だって、こう出会えるのも、きっと神様がお決めになられたこと。だったら、我々は受け入れるしかないんじゃないかな」

その通りな気持ちになる。

「赤い糸で結ばれていると?」

「そういうことさ。それで、誰を結婚式には呼ぶんだい」

「誰も呼ぶつもりはないわ。きっとお父様は、私が死んだと思うでしょうし。その方が、お父様にとって幸せだと思う」

「僕も、元から誰も呼ぶつもりがなかったから、安心したよ」

彼は笑っていた。


結婚式は、王国の全員が出席した。

見張り兵の一部は出て来れなかったが、それは仕方はないことだ。

ここは魔物の王国、しかし、その王は全員の推戴によって人間である夫がなることになった。

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