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君と。  作者: yozora
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第一章 出会い

満開の桜たちに見送られ、私、末永 空は高校生になった。大通りから少し入ったところの小高い丘の上にある「私立藤ノ花高校」。ここが私がこれから三年間通う学校だ。推薦を貰うために中学時代の時間をそれなりに勉強に費やしてきた。だからこそこれからの三年間は自由に過ごしたいとおもっt


ドンッ


「あっごめぇん!」



「大丈夫?」


…あるんだ。こんなベタ。


「私は大丈夫。あんたこそ急に体当たりしてきて大丈夫なの?」


「ごっ…ごめん!ついワクワクしちゃって…」


「ワクワクって…変なの」


「ええ〜!?ワクワクしてないの?!」


「そりゃ少しはしてるけど…ってかそれは?」


彼女は手にプリントを持っていた


「あぁ忘れてたぁ!!!急がなきゃ!」


「それなんの…」


「私A組の長田 美雨! それじゃぁね!」


彼女はそういうと突風の如く校舎へと駆け抜けていった。

…。


なんか、すごい子に会っちゃったな…。

そうだ。私のクラスを確認しないと。校門から少し行ったところに新入生の名前が貼りだされていた。私のクラスは…。


「A組…。」


あの子と同じか…。

校舎へ向かう足取りは、吹き抜けるそよ風に押されるような感じがした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





入学式も終わり、新クラスでの初めてのホームルームの時間になった。


「それではみなさん自己紹介をお願いします。名前と、好きな物とかなんでもいいのでひとことつけてください。」


自己紹介…。苦手なんだよなぁ。何話せばいいかわかんないし。自己主張とかも好きじゃないしな…。何事もなければいいんだけど。


「次、長田さん。」


「はい! えっと…長田 美雨です!!! 誕生日は6月13日で、おいしいものと歌うのが大好きです!!! あとあと、アニメ見るのも大好きで、最近面白かったのは…」


なが…。ひとことって言ってたのに。

普通なら空気が重くなる場面だが、不思議と彼女には、いや、この教室には暖かい空気が広がっていた。


「えっと…長田さん?それくらいで充分ですよ?」


「えっあっはい!よろしくおねがいします!」


緊張していたクラスメイトから笑いがこぼれる。やっぱりああいう子がいるといいのかな。私も嫌いじゃないけど…。


「じゃあ次、末永さん。」


私の番か…。適当に済ませよう。


「末永 空です。好きな物はメロンパンで…」


ガタッ


「メロンパン!?私も大好き!!!おいしいよね!!!」


私の番なんだけど。振り返ると彼女は目をキラキラさせてこちらを見つめていた。


「メロンパン、好きなの!?」


「お、長田さんだっけ。今私の番なんだけど…」


「長田さん?」


担任の視線が彼女に突き刺さる。

2秒前まで元気だった彼女は人が変わったかの様に硬直していた。


「うっ…すいませ〜ん。」


「じゃあ次の人…」


また教室が明るくなる。ほんとに不思議な子。本人は意識してないんだろうけど、そんなことできる人普通いないのに。

雰囲気が明るくなり話しやすくなったのか、ほかのクラスメイトの自己紹介もスムーズに進んでいった。

まぁなにもなくてよかっ…よくない!

私の自己紹介…遮られたまま終わったよね?


はぁ…


「ふふっ♪」


いつもだったらため息で終わっていたのに、なぜか笑いがこぼれた。


(長田 美雨ちゃん…か。)


私の高校生活、ちょこっと不思議な3年間になるかもしれない。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

ちょっとした日常を描いた短編たちです。

どうぞ優しく見守ってください。

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