実戦テストだメイガス・ギア!~その1~
「マスター見て見て!ステラお空飛んでるよ!」
ステラはとり丸の背に跨り、ドワーフ工房の中を飛び回っている。
よっぽどとり丸のことがお気に召したようだ。
「ふむ、メイガス・ギア一号機は正常に稼働しておるようじゃの。良きかな良きかな。」
アリスさんはそう言うと、満足げな様子でウンウンと頷いた。
とり丸の背に乗り、ご満悦の様子のステラを目で追いながら、アリスさんは満足げに頷いた。
「あとは実戦でテストしてデータを収集し、細かな調整を加えていくだけじゃ。」
「実戦テストですか?」
「うむ、この機体は草原や荒野、森林などのフィールドでの戦闘と、ダンジョンのような閉鎖空間での運用も視野に入れておる。なにせ全領域対追形じゃからの、こいつは。」
「全領域対応型!それはすごいですね!」
「うむ、よって共和国近くの平原と、どこか適当な洞窟辺りで、雑魚モンスターを標的にした運用試験を行いたいと思う。日程は……そうじゃな、明日にでもと思うたが、どうも最近徹夜続きで疲れておる。明日はゆっくり休んで、明後日にでも行うとしよう。」
「明後日ですね、わかりました。……あ、そうだ!」
わたしは踵を返しそのまま帰ろうとしたが、ふと思いついたことがあったので立ち止まった。
「なんじゃ?何か忘れものか、ドロシー殿?」
アリスさんが訝しげな顔でこちらを見た。
「いえ、テストの場所ですけど、わたしが指定しても構いませんか?」
「……?まぁ別に構わんぞ?条件を満たした場所ならどこでもよい。場所の選別はお主に任せる。」
「わっかりました!じゃあとっておきの場所をセッティングしますね!」
「お、おぅ。それじゃあな、ドロシー殿。」
「えぇ!それじゃあまた明後日にあいましょう、アリスさん!さぁみんな!おうちに帰るわよ!」
「了解マスター!それじゃあまたね、アリス!」
こうしてメイガス・ギアの起動に成功したわたしたちは、ドワーフ工房を後にしたのだった。




