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新たなる力、メイガス・ギア!

 「まさかあの転移陣がこの場所に通じていたなんて……。」

わたしは目の前で輝く工作機械を見上げながら、思わず感嘆の声を漏らした。


 「どうじゃ、ドロシー殿?びっくりしたじゃろ?」

アリスさんがこちらを振り返り、満面のドヤ顔でこちらを見つめてくる。

思わずほっぺたをつねりたくなるような、小生意気な笑顔だ。


 「なるほど、たしかにこれなら、わざわざ長い時間をかけてドワーフ遺跡までいく必要がないですね!アリスさんのお屋敷の地下から直接遺跡まで転移できるなんて、すごいです!」

「ふふん、まぁそう褒めるでない。」

そう言いつつも、アリスさんはますます調子に乗って小憎たらしいドヤ顔を浮かべる。


 「まぁたしかにこれは便利ロボね。時間とお金をだいぶ節約できるロボ。それでアリス、これがあんたが見せたいものロボ?」

「いや、まだもう一つあるぞ?皆の衆、これを見よ!」

アリスさんはそう言うと、工作機械へとすたすた歩いて行った。

そして、盤上の文字盤をカタカタと叩いて、何か準備を始めたのだった。


 それから少しすると、工作機械に備えられた立体映像投射機構が作動し、盤上に幾つかの機械部品の映像が浮かび上がった。

それらは滑らかな動きで空中で組み上がると、一つの形を成していった。


 それは一見すると、鳥型の機械のように見えた。

機械式の大きな翼に、槍の穂先のように鋭く尖った嘴。

大きさはステラより少し大きいぐらいだろうか?

見たところ、脚部の関節機構に、蜘蛛の関節部と類似性が見られる。

蜘蛛を解析した技術を転用したのだろうか?


 「これって……機械妖精?」

「そうじゃ、ドワーフの工作機械に残されていた設計図と、回収した蜘蛛を解析して得られた技術を転用して作り出した攻撃支援型機械妖精……。その名も、『メイガス・ギア』じゃ!」

「メイガス・ギア……!」

なんだか強そうな感じがする名前だ!

一体どんな能力を持っているんだろう?


 「アリスさん、すごいです!すごすぎです!まさか自分の手で機械妖精を作り出すなんて!」

わたしは心の底から感心し、思わず感嘆の声を上げた。

やっぱりこの人はすごい!


 「よし、それじゃあさっそくテストしましょう!実物はどこにあるんですか?」

そうワクテカしながら問いかけるわたしに対して、アリスさんは少し申し訳なさそうな顔を浮かべてこう答えた。

「あー、それなんじゃがな、ドロシー殿。……実はまだ設計図だけで、実物はまだ完成しとらんのじゃ。」

「え、まだ完成してなかったんですか?」

わたしはがっくりと肩を落とした。


 「すまんな、ドロシー殿。実物が組み上がるまでは、まだ少し時間がかかる。あと三日したら、またここに来てくれんか?その時にテストを手伝ってもらいたい。」

「わかりました、それじゃあまた三日後に会いましょう、アリスさん。楽しみにしてますね!」


 その後、しばらく雑談を交えた後、わたしたちはデザイア邸を後にした。

ドワーフ遺跡に直接繋がる転移陣。

そして、新たなる力、メイガス・ギア。

一体それはどんな力を秘めているのだろうか?

三日後が楽しみでならない。

 



 



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