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この森のボス。その1

昨日は熱が出るわ吐血するわ嘔吐下痢にさんざん苦労して一日中ダウンしてたマン(´・ω・`)

今でも胃がイガイガするわ。……『胃』だけに。


<>←は魔物、獣との会話をおなしゃす。うぅ……胃ぃ……

この世の楽園かと思える程の、綺麗な風景。木々が生い茂り、小動物がじゃれ付き合い、新鮮で大きな木の実が実り、小鳥たちはそれをひな達と分け合って食べている様子が伺えた。そんな森林地帯。


のんびりと草をもしゃもしゃ食べている草食動物。それを狙う肉食獣も確認できる。

他にも力較べをする魔物や、求愛行動に勤む魔物までいた。


まさに動物、自然のままの姿。弱肉強食。食物連鎖の理想形。


植物を草食動物が食べ、それを肉食動物が食べ、ソレが朽ちた時に養分となり、植物のエネルギーとなる。人の手が入っていないありのままの状態。絶滅など滅多に起こらない、自然のままのありふれた光景。その動物達の形が違う事を除けばだが。

二足歩行で歩く蟲。悪魔のような巨大な牙をもつ狼。人間と同じ全長の大きなモグラ。果ては悪魔のような翼を持つ馬。etc.....


人外魔境とも言えるような場所。俗に言う『魔獣』や『魔物』と呼ばれる生き物の巣窟でもあるこの場所の風景は、とても美しかった。



世界遺産に登録されてもおかしくないような、美しい滝。『アトランディア・フォール』と呼ばれる大滝の作り出す池には水を飲みに来る動物たちで集まっている。


深い底の地面が見える程の透き通った水は獣達の絶好の水飲みスポット。ここはどんな動物たちも争い事をしない、神聖な場所のようなものだ。


その滝の裏にある洞窟から出てきたのは、一体の肉食獣のようなモンスター。

傷ついてはいるものの、雄々しく、勇ましい2本の角を持つ、二本足で立つ格闘家のような獅子。

銀の鬣が風に揺れ、それに続くようにヒダのような鬣も揺れているようだ。


オナガザメのような大きなヒレのような尻尾をゆらゆらさせ、水陸両用とでも説明されても違和感が無い。


水を飲んでいるモンスター達は思わず水を口に含むのを辞め、目を見開きながら一斉に先程現れた獅子のモンスターを凝視する。


一般路を王様が歩いているのを目撃した市民のように。等身を低くしているモンスターまでいる始末。


そんな中。


バッ!バッ!!シュバッ!


四足歩行で忍者のように俊敏な動きで木々を伝う獣……ではなく少女がいた。

左右で長さが違うボサボサの髪。炎のような真っ赤な髪色に、茶色のメッシュがかかっているような感じだ。


<……狩猟……おわた……>


そう言って少女は片手に持っている巨大な獣を下ろす。

ドン!と大きな音を立てるくらい大きな物体。池の周辺にいた獣たちは目を見開いた。

大人何人分もあるような、巨大な獣。鋭い牙を持ち、口元には捕食中であったであろう跡がこびりついていた。


<おお!腕を上げたな……だいぶ、苦戦したようだが>


<むぅ……してないもん……余裕すぎて……退屈だった……>


少女はそう言うが、獣の毛をくっつけたような服のようなものはボロボロで、至る所に少なくない傷が着いている。

更に、爪は剥がれてる部分があり、そこは無理やり止血したような跡が残っていた。


<ほら、これを使え>


そう言って獅子のようなモンスターは薬草を取り出し、少女に渡す。

受け取った少女は直ぐに噛み砕いてすり潰し、獣の抜け毛で作った布に向かって吐き出す。

口の中に広がる苦味に耐えながら、ゆっくりと染み込ませて重症箇所に巻いていく。


<ん……ありがと。お母さん>


人間から見れば唸ったり、吠えたりしているように見える珍妙な光景。しかも、獣と人間がしているから尚更だ。


少女の方は年相応の子供らしく、頬をふくらませた。その様子を見て獣の方は豪快に笑いながら乱暴に頭を撫で回す。



撫でられている少女は花のような可愛らしい笑みを浮かべ、周囲の魔物達はそれを見てほっこりしていたという。




次話書いてて『狩ったやつでてないやんけど』って事で追記(´・ω・`)


読み返したらなに狩ったか分からんやったわ(´・ω・`)

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