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一五時限目『 「鉄本の牛魔」ミノタウロス _( 付記;ミノタウロスの困惑 )』

    挿絵(By みてみん)


                    * 丑年記念!!

□□ SS □□ 迷宮


「……未だに私は、因果の迷宮にさ迷う、はぐれ者なのだろう」


 遠くから山間やまあいを通り、人の集団がこちらへ進んでくる。少なくない人数だ。隊列に武器のきらめきが見えた。

 古代魔術文明のこの遺跡に何があるか知らないはずだが、何としても調査しようというのだろう。かつてくらした部族の仲間ウェアバイソン達と比べて、人は過去の遺物の研究に熱心だ。


 俺は地に膝を着き、右手を地面に当てて、左手で黒鉄の本を開いた。

「…… 大地よ、土よ、岩よ、今、ひとときの目覚めを」


 地面が揺れて土の中から岩壁が現れる。土が舞い、深い穴が開いた。みるみるうちに石造の建造物群が地上に並び、左右の広がり、奥行きを増してゆく。


「……現れよ、ラビリンス!」


 この地に人を惑わす迷宮を作る。


 俺は、人のすがたを見ればこの身の奥に刻まれた本能がうずく。ならば人を近くで見なければ良いのだ。


『 人間を殺せ、その肉を食らえ 』


 おのれの身の内に根づく赤黒い衝動に身を任せれば、あの程度の集団はたやすく屠れる。かれらの拠点の山向こうの街も、足をのばして存分に魔法をふるえば、瓦礫に変えられるだろう。屍の山だ ……


『おまえのそれは、ウェアバイソンの生き方では無い』


 ふと、ウェアバイソンの大長老の言葉を思い出した。

 ああ、そうだとも。俺は違っているのだ。

 わけのわからない衝動にふりまわされるのは嫌だ。魔獣に生まれて獣の頭を持とうとも、あんな狂気を「定め」などと受け入れられるものか。


 それに怪物おれが虐殺すれば、人間は面倒な強敵を呼び寄せるかも知れない。あの調査隊が諦めて帰ってくれると良いのだが。


「……まだ、俺が調べ尽くして無いのだ」


 古代魔術文明の知識とその産物は、禁忌に触れるものはアシェが処分する。禁忌に触れるものが無ければ、そのまま人に渡しても構わない。

 俺に遺跡を調査する時間を与えれば、得となるのは人なのだが、やつらにそれを伝えることはできない。魔獣と人なのだから。


 左手の本を持ち変えた。黒鉄くろがねの大きな表紙から、弱い人間なら押しつぶされかねない手応えが伝わる。軽い動作で重みを支えた。


「……まず、ここに通路を伸ばして、落とし穴でも」


 俺の心に描いた迷宮の設計図が、開いた本のページににじみ出た。

 全体の図面では無く、分割された小区域のもの。それでいい、俺の今の魔法では一度に巨大な迷宮を作ることはできない。壁の向こうの人間には見えないだろうが、仕上げはこれからだ。

 通路に部屋、十字路、曲がり角、階段、各種の罠。これを組み合わせて地形に合わせた多彩な迷宮を作り上げることができる。黒鉄の本は、俺の固有の迷宮魔法の補助魔法具なのだ。

 さて、どのくらいの難度と規模の迷宮なら人間たちは諦めてくれるだろう。



── 探求者の俺が、自分のまわりに壁と謎を築くのか。


 なんともねじれたはなしだ……



「── ちょっと!! これ、私はどう入ればいいのよ⁉️」


 鋭い声が頭の奥に刺さった。この心話テレパシーは⁉︎

 我にかえると随分と陽が傾いていた。あわててツノにかけた魔術具に意識を向けた。


「……む? アシェンドネイルか。管理者のための裏口がある。抜かりは無い」


「 私に教え忘れたまま迷宮を仕上げているのは、抜かりなのではなくて?」


「……俺には、アシェがいつ来るのか分からない」



 のちに鉄本の牛魔「ミノタウロス」と人間に呼ばれる、はぐれウェアバイソン。


 秘境・魔獣深森の奥、ウェアバイソンの部族社会に生まれた知能特化、魔法特化の変異個体で ── 幼いころからつねに、悩むことを知らない仲間の中で浮いていた。


 思慮深いが ── だれかといっしょに仕事することに、まだ不慣れであった。




 ○○○○○○



鉄本の牛魔「ミノタウロス」


 ■種別:牛頭の亜人型魔獣の変異体

(魔法特化・知能強化のウェアバイソン)


 ■主な出現地域: 大陸各地の古代魔術文明の遺跡。

(魔獣深森の奥地の出身)


 ■出現数と頻度: 単独、非常にまれ


 ■サイズ:身長三メートル前後


 ■危険度:大?


 ■知能:人間と同等、それ以上?


 ■人間への反応;中立 〜 防衛(接触をなるべく避ける)


 ■登場エピソード:なし


■身体的特性とパワー

 猛牛の頭をもつ巨人で、まれにしか遭遇しないウェアバイソンの中でもさらに特殊な変異個体です。

 なみ外れた知性をもち、風変わりで強力な魔法を使う真の魔獣です。ウェアバイソンが通常「創造」する固有武器の代わりに大きな黒鉄の表紙の本を持ちます。


 生まれつきの変異そのもの、あるいは変異で発達した理性によって、魔獣が宿す『人間に沸き起こる攻撃衝動』に抗うことができます。同時に、自分自身を含めて、魔獣が人類の天敵という役目を課せられていることに気づきました。


 好戦的ではありませんが強者の実力はあり、対魔獣の戦いぶりは並のウェアバイソンと同等かそれ以上です。対人戦も、何をされても無抵抗ということはなく、理不尽に襲われたりやむ終えない状況では(嫌な気分になるでしょうが)殺傷も厭いません……


 ふだん非武装で、遺跡への侵入の阻止は迷宮の魔法に頼ります。いよいよとなると、おのれの肉体と適当な大きさの石や丸太を武器にします。

 

 愛用の剣鉈マシェットは人間社会の品で、サイズ的に武器ではなく工作ナイフのような道具ツールです。ウェアバイソンの手に合わせて、柄を変えてあります。

 また、毎回「折り曲げた端をもつ太い鉄棒(鉄骨?)」を何本か発掘現場に用意し、時々、杖のようについて歩いています。ときに熊の魔獣も撲殺する鈍器に早変わりしますが、こちらも、ふだん使いは岩や瓦礫にふるう工具(バールのようなもの)です。



■ 履歴

 魔獣深森の奥深くのウェアバイソンの部族社会のうまれで、成長と共に異常に高い知性と強い魔法の力を示しました。

 古代文明遺跡を偶然みつけたことがきっかけで自然エネルギーの動力装置(水車など)や、合理的な記録記号、計算記号を独自に編み出しましたが、それはウェアバイソンの部族社会に緊張と混乱を与えるものでした。

 さいわい、奥地を訪れた「半蛇ラミアの女闇司祭」の招きに応じて、彼が森の奥地の故郷を離れることにしたため、深刻な影響は避けられました…



▷ラミアのアシェンドネイルとの関係

 故郷を離れた後は、ラミアの女司祭アシェンドネイルの導きで大陸各地の遺跡を訪ねました。「ミノタウロス」と目撃した人間に呼ばれ、本人も名乗り出したのはこの時期からです。


 ライフワークは魔獣の存在理由と未来の理解です。

 そのために異常で高度な生命操作に明け暮れた古代魔術文明の解明が必須と考えています。

 アシェンドネイルの協力者として行動していますが、彼女の姿勢 (── 人間の意図がどうあれ、危険な知識に近づけば大量殺戮も厭わず。唯一無二の貴重な遺物や遺跡の破却や改竄をためらわない)は、あまり快く思っていません。

 しかし、一部の古代技術のおぞましさや無軌道ぶりを知り、アシェンドネイルの深い知識と困難な経験に敬意を払うようになっています。

 背景には、ウェアバイソンの部族社会にアンバランスな技術をもたらしたときの、トラブルの経験がありました。


 なお、ミノタウロスははたから見ると思慮深い学者バカです。

 発掘作業と関連の調査、侵入者の警戒以外、アシェンドネイルが下調べや移動、補給物資の調達など、ほとんどすべてを手配しています。


 もっとも、人外のラミア(アシェンドネイル)にとって、ミノタウロスは得難い人材?です。名声や権力に無関心で必要十分な知性と自衛の力をもち、山奥や地下の遺跡へ置き去りにしても、嬉々として遺跡調査をして余計なことをしない。

 彼女の背後や意図を詮索しない点も、好印象です。


── ミノタウロスは、アシェンドネイルが魔獣と人間の関係の核心的情報をもつことをうすうす察しています。

 ただ、今の自分では、何を言われても真贋を判断できないこと。彼女の行動目的を誤解したり感情的に反発したり。背後に見え隠れする「力ある者たち」や膨大な知識に圧倒されかねないと考え、古代魔術文明の理解を深めることを優先しています。


 むしろ、アシェンドネイルのことを、古代魔術文明が造った実験体の生き残りと疑っていて。上位者に何らかの使命を課せられていること、人間に対する不信と憎悪が強いことも感じ、彼女から「正解」とともに歪んだ認識を吹き込まれることを内心警戒しています。



▷人間に対する姿勢と噂

 ミノタウロスは、大陸の歴史のある時期、古代魔術文明の遺跡に神出鬼没にあらわれ、人類社会で話題になりました。

 人間との接触には、内に沸き起こる衝動が不快で慎重でしたが、人に近づかれたくない・殺さずにすむならそれに越したことはない程度で、殺人をとくに禁忌にしませんでした。

 結果として、巨体に鉄の表紙ジャケットの本を携え、不可思議な魔法をつかって異常に目立つ一方。すみかに近づかれることを極端に嫌がり、迂闊なまねはできないが、人間に基本的に無関心という、とてもおかしな魔獣として有名になりました。


 なお、ミノタウロスとは、最初に騒動になった古代遺跡があった地名「ミノゥ」に因み、「タウロス(牛の古語)」と合成して人間がつけた異名です。



▷最初の事件

 事件になったミノゥの古代遺跡は、魔獣深森から相当に離れた土地でした。

 新興の都市国家が、古代魔術文明時代の古地図を発見し、武器と財宝を目当てに調査に乗り出したところ。遺跡に先にミノタウロスが入り込んでいて、武装した発掘隊、のちに急派された軍隊と衝突しました。

(人間国家の勢力下への移動の手段、経路は今も不明です)


 本を持つ奇妙なウェアバイソンは戦いをさける様子をみせる一方、不可思議な魔法で古代遺跡のまわりに岩壁や石柱をそそり立たせ、深い堀や複雑な回廊を巡らせて、人間の進出を徹底して阻みました。


 この攻防の最中『遺跡調査のせいで邪悪な獣神の封印が解かれた』と、どこからか魔獣に不慣れな地域社会に不穏な噂が広がり。山奥の古代遺跡から突然、魔獣が姿を消すと、むしろパニックに近い不安が広がりました。


 事件は、ミノタウロスが消えたあと起きた異常事も有名です。

 古代遺跡から邪魔者が去ると、調査隊の人間たちは発掘調査を始めましたが、邪獣神の噂を信じてさらなる災厄を怖れた地元民(一部造反した下級兵士たち)が千数百人規模の暴徒と化し。古代遺跡の発掘現場と調査団のキャンプ、そして、近くの街の調査本部を襲いました。

 遺跡の破壊と市街地の火災、そして暴動鎮圧の被害は深刻で、山奥の攻防をはるかに超える死傷者が出ました。



 ミノタウルスはこの事件の後も大陸各地にあらわれましたが、いつしか消息は途絶えて、その最後は人間社会に知られていません。


 なお、行く先々でいくつもの事件が起きて、その都度、新たに異名が付けられました。

 有名な「鉄本の牛魔」のほか、圧倒的存在感と神出鬼没を同時に指した「雷光」。さらに「迷宮の主」「牛頭王」「大地を起こすもの」の名が各地の伝承に残されています。

 


■ 迷宮の魔法

 ミノタウロスは強大な未知の魔法を使い、人間たちにウェアバイソンの最上位種ともいわれました。

 単身、数分で地上の地形を自由自在に改変し、一街区の規模の地下迷路をたやすく造ったと伝えられます。

地方いなかの昔語りで、誇張があるとされます)


 大地に働きかける大魔法ですが、力まかせに地面を揺らしたり足元を崩すのではなく、高い柱や堅牢な壁、屈曲した回廊などを「生やす」「掘り出す」ように構築し。遠く陰になり、五感が及ばないはずの場所まで石壁や石畳をめぐらせました。

 さらに侵入者が迷宮に入れば、突然、岩戸で退路を塞いだり、深い大穴に集団を落としたり、傾斜路に多量の砂を流すなどして、散々にもてあそんだと言われます。

(地方の昔語りで、かなり、誇張があるようです)


 ミノタウロスは黒鉄クロガネ表紙ジャケットの本を常に持っていました。迷宮の魔法の発動前後に開き、注視する様子が何人もの人間に目撃されています。

(ただし、本の中身をみたものはいません)


 そのため、後世の魔獣研究者の中には、ミノタウロスは特異な変異種や上位種ではなく、本の形をした古代の強力な魔術兵器を偶然手に入れたただの亜人型魔獣と考える者がいます。



 ❀ ❀ ❀



 関連項目

 △ウェアバイソン

◎ 付記;『ミノタウロスの困惑』


 牛頭人身の巨人の怪物・ミノタウロス。

 ギリシャ神話でも有数の人気のモンスターです。それこそ、小説や漫画、ゲーム、アニメの牛頭の魔物や獣人族はみんな「ミノタウロス」と呼ばれてしまうほど(笑)。


 ギリシャ神話が伝える、誕生の経緯をおさらいするとーー


 事の発端はクレータ島のミーノース王です。

 王は、海神ポセイドンにささげる牡牛を横領して怒りをかい、妻の王妃が(なぜかとばっちりで)問題の牡牛に恋慕させられて牛頭の赤ん坊を産むことになります。


「ミノタウロス(ミーノータウロス)」とは「ミーノース王のタウロス」という意味です。実は人間としてつけられた「アステリオス」という名前がちゃんとありますが、ほとんど無視されています。


 それにしても、なぜミーノース王は牛頭人身の子どもを育てたのでしょう?

 神のさらなる怒りを恐れて保護したかも知れませんが、じつはミーノース国王自身、牛と人の交わりから生まれたひとです。


 ミーノースの母はエウローペー。


 牡牛(ゼウスの化身)に故郷からさらわれた乙女で、クレータ島で産んだ子どもがミーノースです。かれは主神ゼウスの息子でした(海神ポセイドンは伯父)。



 一方、ミノタウルスの本名「アステリオス」はゼウスの別号「アステロペーテース(雷光を投げる者)」と同じといいます。

 古代の神話学者アクーシラーオスは、ミノタウロスの父?のクレータの牡牛は、エウローペーをさらってクレータ島に連れ去った牡牛と同じと述べたそうです(Wikiより)。

 …… そうなるとミノタウロス(アステリオス)はゼウスの子で、ミーノース王の異母兄弟???



 一方、牛頭の人食い巨人のミノタウロスは、エンターテイメントの世界の人気モンスターです。

 ゲームや小説、漫画、アニメ、映画にこれまで数多く登場していますが、ミーノース王との関係は置き去り(笑)です。名前が広く知られる一方、どこの土地にくらし同族が何人(何千人⁉︎)いようとも、ミノタウロスは牛頭人身の怪物の固有名や種族名に使われています。


…… そんな中、ミノタウロスといって筆者がまず思い浮かぶのは「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」です。

 暗い洞窟の中で主人公が一騎討ちするミノタウロスは、怪力無双の猛敵。ギリシャ神話の怪物のイメージです。『はじめての冒険』は名シーン。とにかく、熱い!


 一方、つぎに取り上げる「ミナトン」は、あまり知られていない牛頭人身のモンスター(魔術ロボット)です。登場はアメリカ映画「シンドバッド虎の目大冒険(1977年)」のみ。

 正直、活躍 ‘ しなかった ’ こと、もったいなさで記憶に残っています。


 黄金色のメカ・ミノタウロスは悪の魔女のしもべで、心臓のパーツを胸に埋め込まれて動き出しました。

ーー ストップモーション・アニメーションの動きは独特で、主人公やほかのモンスターとの激闘を期待しましたが、しかし「え⁉︎」という、あんまりな最後を遂げています。


 少し脱線すると………

 牛頭ロボットを撮った特撮監督・ハリーハウゼンは映画「アルゴ探検隊の冒険(1969)」でギリシャ神話の機械人形タロスを映像化し、『青銅巨人』タロスのイメージを世界に広めました。

 しかし、実はタロスのすがたには異説があり、ヒトガタではなく『牡牛』だったという話がーー

 さらにゼウスに従う鍛冶の神が、ミーノースにタロスを贈ったという話もあるようです(Wiki)。


[ 以下は想像 ]

 クレータ島で、牛頭の怪物ミノタウロスと牛の姿だったかも知れない戦闘機械タロスが交錯します………

 そもそもミノタウロスは、ミーノース王の「牛」を指す言葉で「牛頭の獣人」という意味はもちません。

 もしかしたら、ミノタウロスとタロスは同一の存在だったかも知れません。


 ミノタウロスの誕生の経緯を振り返るとーー 王妃は「精巧な作り物の牝牛」にひそんで牡牛と交わり、怪物を生みました。

 見方によっては、作り物の牝牛とは『人の因子』を埋め込むことで完成する製造機械で。その機械から新たに製造されたのが戦闘機械の牡牛のミノタウロス(タロス)ということになります。


 ミノタウロスが生贄の乙女を食ったという話も、まだ不完全な魔術機械が(定期的に)生きた若い人間の因子を取り入れる必要があった、とも解釈(?)できます。


 ちなみに職人で発明家のダイダロスは「精巧な作り物の牝牛」を制作した人物で、同時にタロスの制作者だったとも言われます。

 クレータ島を守る(牡牛型の)自動戦闘兵器のタロスと、クレータの迷宮に格納?されたミノタウロスが同一とすると。

 ダイダロスは「作り物の牝牛(兵器の製造機械)」を作ったことで、タロス(兵器)の造り手とみなされた訳です。



 ……映画のミナトンに話を戻しましょう。


 ミナトン( 手元の資料の表記はミノトン minoton )は映画オリジナルのロボットモンスターで、世間に知られている牛頭の怪物ミノタウロス minotaur と自動人形のタロス talos をミックスしたような存在でした。


 もしかしたら、ハリーハウゼンは『青銅の巨人タロス』のイメージを映画で世界に広めたように。ギリシャ神話のミノタウロスを機械の番人と解釈し、新たなイメージを映画で広めようとしたのかも知れません。



(ーー ミノタウロスに関する新手の妄言です、念のため)



♢ ◇ ♢ ♢



「ウェアバイソン」と「鉄本の牛魔・ミノタウロス」の記事は、NOMAR様とのやりとりで内容が広がりました。さらに「ミノタウロス」のショートストーリーは、いただいたいくつかの小話を編集したものです。



* * 今回の記事に関連した短編 * *


ミノタウロスの憂鬱(作者・NOMAR)

_________ https://ncode.syosetu.com/n1114fa/


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