三時限目『 スケルトン 』【写真付き】
スケルトン
■種別:アンデッド(下位)
■主な出現地域:
•野良→ 呪詛の溜まりやすいところ(墓地、遺跡、戦場跡など)
•人工→ 主の意図による
■出現数と頻度:単独 〜/ ふつう
■サイズ:人間大
■危険度:小(単独)
■知能:なきに等しい
■人間への反応:野良→攻撃的、人工→命令次第
■登場エピソード:
蜘蛛の意吐 第二部~あなたの為なら一軍ぐらい蹴散らすの~、ほか。
❀ ❀ ❀
K;  ̄o ̄) ホネホネ___
「アンデッドのスケルトンは、異世界ファンタジーのモンスターの定番だ」
___ あ〜 . σ (^ _ ^ ; P
「やられ役のね」
K;  ̄ ⊿ ̄) 唐突だけど__
「スケルトンは死のシンボルだ。
《死神》《死を告げる者》として現れる場合、ふつうの人間は抵抗なんてできない」
「SF映画『ターミネーター』は、そんな圧倒的で無慈悲な《死神のスケルトン》を、フルメタルなすがたで復活させた気がする。
理不尽な死を与えるべくあらわれ、犠牲者を名指しして、どれだけ抗ってもどこまでも追ってくる。慈悲はない」
_________唐突だね (⌒ ⌒ ; P
「映画のあれは、ガイコツ型の殺人ロボットだけど…… 『サラ・コナー?』の繰り返しや、リストの名を消して行くのは死神っぽいかも」
K;  ̄v ̄)__
「ファンタジーにも、魔力で動くガイコツ兵士がいる。それこそ殺人ロボットみたいなのが。竜牙兵は映画で有名」
_________アルゴ号 (⌒_ ⌒ ; P
「古い映画だけど、かっこいい」
「だけど、あのガイコツ剣士たちおかしくない? 殺したドラゴンの牙を種まき?したら、動く骸骨が盾や剣を持って地面から生えてくる。なんでそうなるの?」
K;  ̄o ̄)_映画はヒドラの牙、な。
「ギリシャ神話のエピソードがべースで、アンデッドじゃあない(詳しいことは自分で調べてね)」
「蜘蛛意吐の世界のスケルトンに話をもどすと、今のところ、アンデッドのスケルトンだけ登場している」
________呪詛だっけ? (⌒〰︎⌒ ; P
「負の生命エネルギー=[呪詛]を宿して動く骨、か」
K;  ̄ 〜 ̄) _呪詛だ。
「ヒロインが『くちゃいくちゃい!! 』と嫌がった不快パワー」
_______くちゃい? (⌒_ ⌒ ; P
「そこまで言ってないよ」
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■身体的特性とパワー
スケルトンは、呪詛(負の生命力)を宿した人骨が動き出したアンデッドモンスターです。
野良のスケルトンは、自然の中で骨に呪詛が宿ってて動き出し生者に攻撃的です。
これに対して、死霊術師のしもべのスケルトンは、用意した死体に人為的に呪詛を吹き込んでつくられます。野良のスケルトンをしもべにするパターンもあるようです。
そのようなスケルトンは死霊術師に隷属しますが、支配は絶対ではなく、何らかの理由でつながりが切れて野良になったり、術者がアンデッドに精神汚染されることもあります。
▷スケルトンの能力
スケルトンは最弱のアンデッドです。
戦闘では剣や槍、弓矢をつかい、力もありますが、生身より動きが鈍く単調で、駆け引きを知りません。
しかし、疲れを知らず、同士討ちを恐れず、自損自壊をものともしないタフさ(無感覚さ)は脅威で、不意をつかれ集団で襲って来られると手練れの兵士でも手を焼かされます。
また、生前の記憶や経験の残滓を宿すものは、半自動的に「手練れ」の動きをみせることがあります。
▷感染呪
スケルトンの中には、噛みついた相手に呪詛を感染させるものがいて、呪詛で病気になったりそのまま死んだ人間は、ゾンビやスケルトンになります。
この特殊能力を、感染呪、と呼びますが、死霊術師が使役するさい、扱いが難しくなるため封じるようです。
■履歴
「蜘蛛の意吐」に登場したスケルトンたちです。
①メイモント王国のアンデッドの軍勢
国家の正規軍で、契約して捧げられた国民の遺体を死霊術でアンデッド化しています。
数にまかせて人間を襲うのではなく、ふさわしい装備を与えられて軍人の指揮下で動かされます。
国の管理下のアンデッドの総数は不明ですが、本編第二部でスピルードル王国に侵入した軍勢は、三万のうち二万がゾンビとスケルトンでした。
②邪教団のスケルトン
闇の神の教団組織(第三部)がかかえていたアンデッドで、①と同じく死霊術でつくっています。死体の入手方法はよくわかりません。
本拠地で荷物運びや門番に使われていて、教団の秘密作戦・ドラゴンの卵の移送にもアンデッドが送り出されています(時期的に第一部の開始前)。
③遺跡迷宮のスケルトン
いわゆる野良のスケルトンです。
主人公カダールは、騎士訓練生のころ、遺跡の地階を訓練で訪ねてスケルトンの大群に遭遇しました。調べ尽くされたはずが地下で異常発生していたのです。
白骨死体の出処やアンデッド化の理由は不明です。隠しフロアにひそんでいたものが解き放たれた、などと推測されています。
なお、このときカダールは、親友エクアドとともに後退する騎士訓練生たちの殿をつとめて、スケルトンの大群を押しとどめましたが、ナゾの七本脚のブラックウィドウ(巨大黒蜘蛛)の乱入によって死地から生還しました。
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関連項目
△メイモント王国のアンデッドの軍勢
△フレッシュゴーレム
△ゾンビ(自然発生)
写真のバルーンアートは、ハロウィンイベントの為に作ったガイコツです。愛嬌がイノチ。
そして、この次に作ったバルーン・ガイコツは、『蜘蛛の意吐』のファンアートとして、魔女ファッションのアルケニーと小説内シーンの再現。作者(NOMAR様)の新しい作品のモデルにも活躍ーーいつか機会があれば、ご紹介します。