二二時限目『 ヒュプノマンティス(幻惑蟷螂)』
ヒュプノマンティス (幻惑蟷螂)
◇◇SS◇◇ 祈りのヤイバ
「あれはまさしく、闇の神の微笑と言うべき魔性の力でしょう」
一人の神官が信徒を前に静かに語る。逞しい肉体を神官服に包んだ男は、思い出したかのように肩を震わせる。
「大きなカマキリ、私よりも背の高いそれが大きく羽を広げると、大きな二つの『目』の紋様が私を見据えました。カマキリの鎌には不気味な光がうかび、私はまるで蛇に睨まれたカエルのように動けなくなりました」
「私を救ったのはスピルードルから来た魔獣ハンターでした。そのハンターが盾で私を突き飛ばし、私はすんでのところでヒュプノマンティスの鎌から逃れることができました。
ヒュプノマンティスはハンターに狙いを変えて、しばらく争いーー 結局、何もとれず逃げ去りました。私は弱く、へたり込んでいるだけの足手まといでした。しかし、ヒュプノマンティスの魔法を受けたことで、改めて深く思い知ったのです。
魔獣とは闇の神の尖兵だと」
語る神官の言葉に熱が入る。
「魔獣の持つ異常な能力は、多くの謎に包まれています。それはあまりにも過剰で不自然なものだから。
闇の神が、光の神々の愛し子たる我らを滅ぼすため、この世に生んだ歪んだ命が魔獣。恐るべき魔獣の魔法とは、闇の神の加護にほかなりません。ヒュプノマンティスの魔法を受けた私は、闇の神の嘲笑う声を聞きました …… 汝は、生きながらむさぼり食われるがよい、と」
「幻惑、魅了、魔獣の魔法の中には人の精神に影響を及ぼすものがあります。己を強くせねば、何もできずに魔法に屈することになります。そして、光の神々への力強い祈りが、闇の神の力を退けるのです」
「大陸中央に魔蟲新森の魔域が現れて、闇の神の力はかつてない程増しています。今こそ、我ら光の神々の信徒は己れを鍛え上げ、力強く祈ることで、闇の神の力を祓わねばなりません!」
神官の自信と誇りに満ちた声に、教会に集まる信徒は頷く。
「さあ、皆さん、今日もしっかりと祈りましょう」
神官が言うと信徒達は立ち上がる。その両手に剣を持ち真っ直ぐに構える。
神官もまた大きな両手剣を構え、声を張る。
「光の神々に両手剣素振り百回を捧げます!」
「「「「「光の神々に両手剣素振り百回を捧げます!」」」」
神官の号令に会わせて、信徒は剣を振る。
その後、毎日の祈りとなっている、腹筋百回、腕立て百回、スクワット百回もまた、光の神々に捧げられた。
危険な魔獣たちの巣窟『魔蟲新森』が、突如、地底から現出して数年……
人類社会は、大陸の中央諸国を襲った未曾有の魔獣災害に恐慌をきたしたが、数年経ち、ある程度の落ち着きを取り戻していた。
それとともに各地・各分野の指導層は民衆の変化に目を向けるゆとりが生まれて、驚愕の声が漏れる。
光の神々教会も例外ではない。
被災地や難民居住地に新興勢力が生まれていた。中央教会の認めた聖典研究ばかりか、組織統制さえも逸脱し、独自の解釈の教義を広める地方教会、在野の神官が各地にあらわれていた。今日もこの、青空教会では……
「強靭なる肉体にこそ、光の神々の強き加護が宿るのです! さあ、光の神々を讃える聖歌を歌いながらランニングです!」
「「はい!」」
「「♪あぁ、我ら光の子、闇の惑いを打ち祓い、正しき光の指す方へ」」
❀ ❀ ❀
ヒュプノマンティス(幻惑蟷螂)
■種別:肉食の昆虫型魔獣(カマキリ魔獣の亜種)
■主な出現地域:魔獣深森の奥寄りの森林
(魔蟲新森では辺部にも出没)
■出現数と頻度:一匹 / まれ
(魔蟲新森では頻度が増加)
■サイズ:体高二メートル超
■危険度:小〜中
■知能:低い
■人間への反応:攻撃(捕食)
■登場エピソード:
■身体的特性とパワー
ヒュプノマンティスは、巨大な肉食昆虫の魔獣です。ジャイアントマンティスの亜種で、獲物を催眠状態にして捕食します。
からだの大きさ(体高)は二メートル半。素早くて細身でダッシュ力があります。
頭の大部分を占める大きな眼は動くものを見逃さず、大きな前肢で獲物を押さえて、首などを素早く噛み裂きます。動作は非常に早く正確で、バネ仕掛けの罠のようです。
▷ 幻惑
ヒュプノマンティスの羽根には、メタリックな極彩色の丸い紋様があります。
大きな目のような紋様(眼紋)は獲物に向ける武器で、狩りのさい、背中で大きく羽根を広げて円盾ほどもある眼紋を露わにします。
抵抗に失敗した獲物は、意識レベルが低下して無抵抗になります。効果の強度は、獲物がからだに喰らいつかれても正常な意識を回復しないときがあるほどです。何らかの精神操作系の魔法と信じられています。
また、幻惑攻撃の際、かまえたカマ(前脚)の発光器官が激しくまたたきます。幻惑を補助する役割があり、薄暗い場所では金属光沢の派手な眼紋を光らせます。
ヒュプノマンティスは、不意打ちに失敗してしまうと、力づくの正面戦闘そのものは不得手です。中堅ハンターの戦闘職なら、ひとりでも応戦が可能です。
しかし、幻惑攻撃に屈すればひとたまりもないため、対ヒュプノマンティス戦はどれほど腕がよくても単独戦闘は厳禁。攻撃対象を絞らせない多人数の包囲、又は遠距離攻撃がセオリーです。
■ 履歴
ヒュプノマンティスの知名度は、これまでそれほど高くありませんでした。
ハンターが不用意に入らない魔獣深森の中程にすみ、幻惑攻撃を効かせたハンターを確実に仕留める一方。そばに仲間がいる場合、素早く逃げ去るか隠れてやり過ごすため、脅威を経験して生還したハンターが少なかったからです。
ところが、大陸の中央諸国に新たにあらわれた魔蟲新森ではヒュプノマンティスが森の辺部にあらわれ、高い攻撃性で地元民に大きな被害を与えています。
隠れて待ち伏せるのではなく、突進する勢いで出会った獲物を強引に狩り、人間の集団に幻惑攻撃が目撃される一方、返討ちされるケースも続出しています。
低空を飛ぶすがたもみられ、飛行個体の一部は、そのまま地上の獲物に飛びつく激しさです。
魔蟲新森のヒュプノマンティスは、魔獣深森の個体と行動面であまりにも違っていることから、見掛けがよく似た新たな変種と唱える研究家もいます。
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______フル○タルP? ( ̄〰︎  ̄ ; P
ショートストーリーの神官さんが、なんか覚醒している。何あの集団礼拝。
K;  ̄ V ̄) _____
ヤバイ祈り、転じてタイトル命名・祈りのヤイバ……… オリジナルモンスターの本稿から、NOMAR様が創作してくれました。サバイバーさん、どうしてそうなったの⁉︎ と、内容に歓喜 ♪
嬉しいんだ……… ( ̄△  ̄ ; P
◎ 雑学 & 編集後記的トーク
_______ ( ̄w  ̄ ; P
カマキリ………これもマイナーな昆虫モンスターだね。映画作品で、カマキリが主敵なのは……アメリカ映画『極地からの怪物 大カマキリの脅威:The Deadly Mantis(1957年)』(未見)ぐらい?
古代の超巨大カマキリが飛来して米軍と戦うーー なんかすごそう。
K;  ̄ O ̄) ん、____
脇役だと、ゴジラ映画のカマキラスがいる。
_______え? ( ̄◽︎  ̄ ; P
カマキリ怪獣がゴジラ映画…… いたっけ?
K;  ̄ へ ̄) ______
まぁ、知名度はそんなもんだな。
『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)』で、カマキラスは光学迷彩?で姿を消すとゆう、カマキリモンスターの珍しい特殊能力を見せてくれた(ゴジラに蹴散らされたけど)。
______あ、 (^◇ ^ ; P
特殊といえばーーヒュプノマンティスの眼紋の催眠攻撃。あれはカマキリの『目つき』からかい?
K;  ̄ o ̄)ん?
_____ほれ、 (^□ ^ ; P
カマキリ、というと。目つきが悪くて痩せている人を指して、悪口に使われるだろ。
K;  ̄ _ ̄)そーな。
_______ ? ( ̄◽︎  ̄ ; P
…… カマキリの大きな目には視線を感じる。昔は、カマキリの眼は病をうつす邪眼、なんて言われたこともあったみたい。
K;  ̄ _ ̄)そーだな。
_____・・・ ( ̄△  ̄ ; P
大きな複眼に「見られている」と感じさせる黒い斑点、これは実は「偽瞳孔」といって光のイタズラだ。
しかし、カマキリの視覚自体は飛び切り優秀で、三次元の立体視さえできる!
K;  ̄ ◽︎ ̄):そんな感じだ!
____まてぃ! ( ̄四  ̄ ; P
さっきから…… カマキリの眼の事、予習して来なかったな!
K 〉…………
P 〉ナントカ言ってみ!
P 〉こら!!
K;ノ@ ∇ )ノ′_ザグレ口!
:くわっ!:
_____ ようすが : ( ̄△  ̄ ; P
( …… スイッチが入った眼 !)
K; @ ◻︎@)┘: ____
ヒュプノマンティスとは!モビルアーマーのモンスター化だ ‼︎
わかるだろ!( P >え? )
デカいカマ!
ザグレ□=カマキリだ!
_____ ?? ( ̄○  ̄ ; P
あれは、カマじゃなくて「ナタ」(wiki)。
K; @ 皿@): ____
ナタにはみえん! だから、あれはカマだ!
(注 ;暴言です)
デカい派手な目! カマ! 拡散する閃光!
ザクレ□のモンスター化こそ、ヒュプノマンティス!
大きな目玉(模様)がにらむ羽根。そこへ、大ガマのギザギザしたシルエットが(前方へ閃光を放ったとき)映り込んだら、ほら!
デカ目玉の下にシャークマウスの黒い影!!
あっという間に♪ ザグレ口!
_____ ?? ( ̄_  ̄ ; P
いや、でも、催眠攻撃………
K; @ 皿@)くくく。____
『お前のザグレ口は…正しかったぞ』
……一年戦争終盤で逝ったジオン軍パイロットの遺した言葉だ(注;とあるク□スボーンG漫画より)。
ソロモン戦の出来事(ウラ話)だが、格下のボール乗りに倒された原因こそが『デカい顔』。連邦軍のアホなパイロットが、量産型ボールを不正改造して付けた超大型ガンダム顔だがな、ジオンのパイロットはそいつとふいに出くわして、数秒、金縛りみたいになってしまうんだ。
とにかくデカい。
作り物と分かっていても『顔』に目線が釘付けーー数秒、からだが本能的に動かなくなるんだ。
ザグレ口の顔は無意味じゃなかった!
ーーそう証明?したワンシーン!ザグレ口ファン、必見!!
_____ノリと勢い (⌒▽ ⌒ ; P
そーかそーか。それで、本当にヒュプノマンティス(マイナー・カマキリモンスター)をザクレ○(ガンダムメカ)からイメージしたの?
K;  ̄ □ ̄)┘″ そんな感じだ!!




