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一五時限目 『 ミラースキンリザード』【写真付き】

    挿絵(By みてみん)

 

ミラースキンリザード


 ■種別:爬虫類型魔獣の変異種で王種(大トカゲ魔獣の変異王種)


 ■主な出現地域:アバランの町の近くの森(唯一の発生確認事例)


 ■出現数と頻度:一匹/きわめてまれ


 ■サイズ:三メートル強(尾の先端含む)


 ■危険度:中?(個体として)、大(王種として)


 ■知能:不明(低い?)


 ■人間への反応:敵対的


 ■登場エピソード:

『蜘蛛の意吐』第四部~あなたの為ならトカゲの王も見つけるの~



 ❀ ❀ ❀



 K;  ̄ ▽ ̄) BOSS_____

「グレイリザードの王種─── ミラースキンリザードは第四部のサブタイトルの『トカゲの王』、難敵だ」


 ___________ふむー ( ̄へ ̄ ;P

「逃げ隠れしまくったんだろ?」


 K;  ̄ ▽ ̄) HIDE_____

「ミラースキンリザードの『力』は、どんな相手からも隠れとおすことだ」

「正々堂々、全力で潜伏した」


 ________ 堂々? 潜伏? ( ̄_  ̄ ;P

「……それ、すごいの?」


 K;  ̄ ▽ ̄) ATTACK_____

「どんな攻撃力も、敵を見つけられなければ当てようがない。そうだろ?」


「第四部の戦いの勝利条件は『町の防衛』。グレイリザードを殲滅すればいい話じゃなかった」

「進化した魔獣のゼラなら、トカゲの王様を隠れた森ごと(魔獣の群れごと)消し飛ばせたかもだけど、それでは守るはずの町の経済基盤も破壊してしまう。隠れた王種(ミラースキンリザード)を見つけて、ピンポイントに叩きたかったんだ」


「一方、ミラースキンリザードの勝利は、王種の自分が隠れおおせることだ。ゼラやほかの捜索者たちに手を出す必要は無い」


 ________かかってこ〜い ( ̄△  ̄ ;P

「対戦したくても、噛み合ってないよ 」


 K;  ̄ ▽ ̄) SEARCH_____

「隠蔽を暴くしかないわけだ」

「そんな潜伏する敵を探すのが、ストーカーアルケニーのゼラ……面白い『対戦』だと思う」


 ___________ 絶賛か? ( ̄o  ̄ ;P

「そんなに気に入った??」


 K;  ̄ O ̄) UNIQUE_____

「そういえば─── 『蜘蛛意吐』で、バルーンアート化した『敵』はこいつだけだ」



 ❀ ❀ ❀



■身体的特性とパワー

 ミラースキンリザードは、グレイリザードの王種で、迷彩と隠蔽に特化した変異種です。

「強み」は、敵に見つからず隠れとおすことでした。


 魔獣の王種は、王種誕生に端を発する異常発生と侵攻のカギで、魔獣災害をおさめるには、王種を一刻も早く発見する必要があります。ミラースキンリザードは、隠蔽と迷彩に特化した能力で、最悪の事態を現実にしました。

─── 魔獣の大群が人間の街へ接近する中、防衛側が王種を完全に見失ったのです。


・迷彩と隠蔽

 ミラースキンリザードは、鏡のようにまわりを映す外皮で景色にとけ込み、自然の中に身を潜めます。その上、一切物音を立てず、高度な気配遮断能力も働かせて、進化した魔獣の感覚すら欺きました。


 迷彩と隠蔽は行動面にもみられます。

 どれだけ敵に群れを叩かれても、目立つ行動をとらず、むしろ護衛を遠ざけます。全体の統率も、潜伏したまま尾のスタンピングーー 地面に伝わせた振動で合図し、敵に気づかれにくくする徹底ぶりでした。


 ミラースキンリザードの発見はとても難しく、迷彩と隠蔽特化の王種は非常に危険と認識されました。討伐後、王都へ貴重なサンプルが送られましたが、王立魔獣研究院が危機感をいだいたかどうか不明です。

 さいわいその後、このタイプの変異王種の新たな発生は確認されていません。



 ❀ ❀ ❀



       《 アルケニーのゼラ vs トカゲの王!》

    挿絵(By みてみん)

        「そこッ!」      「グギョン⁉︎」

 

    挿絵(By みてみん)

    「逃げるなぁ!(げしッ(クモ足)!)」  「ぎょ、ギョエー!」



★ ── ルブセィラ女史がエルアーリュ王子に宛てた報告書より抜粋。


◇ ミラースキンリザード

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 タコやカメレオンなど皮膚の色を変えることで保護色とし、自然の中に溶け込み見つかり難くする生物がいる。また、昆虫のツマムラサキマダラの蛹は銀色で、鏡のような表面にまわりの色を映すことで風景にまぎれてしまう。


 アバランの町近辺の森で発見されたグレイリザードの特殊な王種は、発見者の魔獣研究者ルブセィラがその特殊な鏡のような皮膚からミラースキンリザードと命名した。


 魔獣研究者を驚かせたこの特殊な変異種の皮膚は、鏡のように周囲の景色を映し出す。このことから、目をつぶり動きを止めたミラースキンリザードの発見は困難と推測される。


『魔獣たちに王種が発生する条件などは未だに不明。だが、ハンターや領兵団の経験と過去の記録から、王種さえ討伐すれば群れの異常繁殖、凶暴化、変異種の増加が止まることはわかっている。

 しかし、その王種が姿を隠すことに特化したならば、王種誕生からの魔獣の暴走を止めることは格段に難しくなる。


 生物である以上、呼吸、心臓の鼓動を止めることはできない。

 ゼラさんは糸を張り巡らし、糸に伝わる震動からミラースキンリザードを発見。

 この手段を人の魔術で再現できないか検討する必要があると思われる。今後、特殊な王種が再び誕生するかもしれない。それに備えて探知、感知の手段を模索すべきと具申する』



 ❀ ❀ ❀



 関連事項

 △グレイリザード


▷ミラースキンリザードのバルーンアート

光学迷彩を解いて、必死に走るトカゲの王……です (^◇^;K


大きく開けた口の中まで鏡面ッぽく、分かりにくくなりました。写真から、全力で逃げをうつ必死さが伝わるでしょうか?


しかし、小説本編、本物?のミラースキンリザードの逃げはもっと「思い切り」よいのです……



▷『── ルブセィラ女史がエルアーリュ王子に宛てた報告書より抜粋』

 ……………………………………… 作・NOMAR様


m(_K_)m ありがとうございました、

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