一四時限目 『グレイリザード 』
グレイリザード
■種別:爬虫類型魔獣(オオトカゲの魔獣)
■主な出現地域:辺境の山野、湿原、河川
■出現数と頻度:単独〜十数頭 / ふつう
■サイズ:三〜四メートル(尾の先まで含める)
■危険度:中(単独)
■知能:動物なみ
■人間への反応:敵対的
■登場エピソード:
蜘蛛の意吐 第四部 ~あなたの為ならトカゲの王も見つけるの~
❀ ❀ ❀
______コモド? (⌒ ⌒ ; P
「いわゆるジャイアントリザード。大トカゲだね」
K; ´ o ` ) コモド ♫___
「そう、大トカゲ。再生力がめちゃくちゃすごいとか、敵を石に変える異能とかはない」
「だけど、この大トカゲ(群れ)は第四部の強敵なんだ。
■『今回はグレイリザードか。ゴブリンにオークよりも厳しい相手だ。すぐに王都に報告しなければ』
…… 主人公の騎士カダールが、グレイリザードの異常発生を知って発した言葉がコレ」
_____ あれま⁉︎:Σ(・・;P
「高評価! ゴブリンやオークの大群より危険なの⁉︎」
K;  ̄ ▽ ̄) そ♪___
「ゼラとカダールが舞台の街を訪れたとき、グレイリザードはすでに異常発生して森から溢れ出す寸前。しかも、現場には謎のグリフィンも出没して、すわモンスター大戦争 だ!」
「………よかったなグレイリザード」
_____ 最後はナニ? (ーー;P
「…… トカゲが好きなの?」
K; ⌒ ⌒) べつに___
「ジャイアントリザードといえば、爬虫類系モンスターの『不遇さん』だ」
「海外のモンスター映画、その爬虫類系の代表格は巨大ヘビだろう。『アナコンダ』『パイソン』は名前=映画タイトルでシリーズになった」
「それに前後するのは巨大ワニ」
「でも、巨大トカゲはね。
『恐竜』映画がメジャーすぎる。ダイナソーやジュラシックナントカその他ーー イメージが被るからだろうか。巨大トカゲがメインのモンスター映画は少ないし、どマイナーだ (注:主観です)」
「ファンタジーの分野も同じ」
「恐竜はいないけど、ドラゴンやワイバーンが大人気。巨大トカゲモンスターはザコだ(注:主観です)」
______ 不遇… (´・ ・ ` ;P
「そういうことか」
「現実のワニは人食いの猛獣、ヘビは猛毒のイメージで怖いけど…… トカゲはね。ちっちゃくて尻尾切って逃げ出すイメージだものね(注:主観です)」
K;  ̄ ▽ ̄)/″__
「これが亜人種族だと話が変わる。爬虫類系亜人種族といえばリザードマン(トカゲ人間)だ」
「作品世界によっては、巨大帝国や地底都市の主だったりするね」
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■身体的特性とパワー
グレイリザードは、大型で獰猛な肉食トカゲの魔獣です。
灰色の鱗のからだは、成長すれば人間の大人より大きくなり、地上を力強く走れます。怪力と嚙みつきが武器で、攻撃魔法や毒、高速再生などの特殊能力はありません。
巨大ワニのパワーと体格に、大きさのわりに素早い動きは脅威です。異常発生時には、タフさと勢いにまかせて弓矢や戦闘魔術の迎撃を群れで突破し、かなりの高さの石壁や防柵も鍵爪でよじ登って街の中、あるいは陣地へなだれ込んできます。
なお、亜人型魔獣のリザードマンは、グレイリザードを騎獣にしていますが、飼い慣らす手法や捕獲法は不明です。
▷ グレイリザードの変異種
グレイリザードの王種誕生によって、異常発生した群れで確認されました。大型、攻撃型、機動型の三タイプがみつかっています。
それぞれ普通種をはるかにしのぐ巨躯と怪力、噛みつきや剣爪、ダッシュ力、登攀能力をそなえていました。
「蜘蛛の意吐」の本編では、グレイリザードの異常発生群は進化した魔獣たちに撃破されました。アバランの街の被害は回避されて、残余のグレイリザードもことごとく討伐されています。
しかし、スピンアウト作品「クインの頼みごと・2」は、アバランのハンターが掃討戦で危険にさらされたことを明かにしました。
『上空から風の魔法でズババッて切り裂いて、でもデカイグレイリザードはそれで止まらずに突進してきた(女性ハンターの証言)。』
………大型変異種のグレイリザードは、強力な魔法攻撃でも仕留めきれなかったのです。
本編に詳しく触れられなかったものの、グレイリザードの掃討は簡単に済まなかった模様です。
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関連事項
△ ミラースキンリザード
△ ムフル




