十一時限目 『 赤ピラルク 』【 バルーンアート写真付 】
赤ピラルク
■種別:巨大淡水魚(普通生物)
■主な出現地域:スピルードル王国の辺境の河川
■出現数と頻度:単独/まれ
■サイズ:二 メートル超。
(魚拓に記録された最大級の個体は、三メートル超)
■危険度:無きにひとしい
■知能:低い
■人間への反応:本能的(警戒・逃避)
■登場エピソード:
蜘蛛の意吐』欄外スピンアウト集 ・57話「真っ赤なお魚」( https://ncode.syosetu.com/n4627ff/57/ )
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K;  ̄ ▽ ̄)_____ え? ( ^_ ^* ;P
「 巨大鯉!」 「これモンスターなの ? 」
「 赤い鯉!」
_______ 言い直せとは ( ̄  ̄ ;P
「質問。でっかいだけの魚が、なんでこのコーナーに?」
K; ⌒ ▽⌒) ♪ ____
「あま〜 い!! 普通動物をナメるな」
「ヒグマ位になると魔獣に匹敵する脅威! 蜘蛛意吐世界の軍用犬なんか、きっとオーク並みに強いぞ(マス○ーキートンを読め!)。
紹介する価値は、モンスターかどうかじゃないさ」
_______ へぇほぅ(ーー ; P
「ほんとのところは?」
K;  ̄ ▽ ̄)説明しよう。___
「はじまりはバルーンアートのファンアート!」
「バルーンの鯉のぼりを以前つくったんだが。ゼラのファンアート制作とたまたま重なってね。ツーショット写真を撮りました!(みてみん公開)」
「すると!」
「作者(NOMAR様)が、ゼラと赤い鯉の短編を新たに書いてくれた!!」
→ 「真っ赤なお魚」(https://ncode.syosetu.com/n4627ff/57/ )
「アルケニーが、川で鯉の素潜り漁するんだ。そんなシチュエーション、聞いたことなかろー♪♪ 」
「さらにまた、今回の企画のために赤ピラルクの解説の見本まで用意してくれました! !」
_______ スパイラル… (⌒ ⌒ ; P
「…… じゃあ、まあ、そもそもなんでドレスのヒロインに、デカイ赤い鯉(鯉のぼり)を抱かせたのさ」
K;  ̄ ▽ ̄)b______そぉ(^_^ ; P
「そこに、こいがあったから」
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■身体的特性とパワー
赤ピラルクは、スピルードル王国の西方の大きな川に棲む巨大な淡水魚です。大食いで雑食で、規格外に大きくなりますが普通の生物です。
鮮やかな赤い鱗のからだで、繁殖期にはさらに濃い赤に色づきます。その身は淡白な白身で、フライにするとたいへん美味しいとのことです。
赤ピラルクは、年を重ねたものほど滋味豊かで縁起が良いといわれ、地元漁師やハンターギルドが貴族や商家から捕獲を依頼されることがあります。しかし、なかなか困難です。
警戒心が強く、すみかも流れが複雑だったり、岸や川底に岩が多くて隠れやすいところを好みます。近くどころか、まともにすがたを見ることさえできない場合もあります。
アルケニーのゼラは、魔獣のパワーと探知能力をつかい、水魔法を併用することで、逃げる赤ピラルクを素潜りで捕獲しました。このような「狩り」はほかの進化した魔獣でもマネは困難です。
なお、とくに大きな赤ピラルクは川のヌシと呼ばれます。
たまに、川で泳いでいた女子供が、ヌシの赤ピラルクに深みに引き込まれた(溺れさせられた)と噂されることがありますが、事実が確認されたことはありません。
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★ ルブセィラ先生の備忘録
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赤ピラルク、
覚えています。
ハイラスマート領の水不足解決に向かう道中のことです。ゼラさんとカダールさんのふたりに、川辺で休養してもらったことがありました。
そこで、すばらしい大きさの赤ピラルクをゼラさんが捕らえて、警備隊にもふるまったということです。
そうでした。
じつはその時、心配したのです。
地元漁師でも難しい赤ピラルクの捕獲。
ゼラさんがそれをしたのは……… 人化に執着しているからではないか。そう疑ったのです。
「東の国」には、巨大なピラルクが年を経てドラゴンに変化する伝承があります。
ゼラさんは、くノ一のだれかからその話を聞いて、赤ピラルクを食べれば完全人化できると信じてしまった……だから、不慣れな水中に入って魚を追ったのかと。
馬鹿げた心配でした。
ゼラさんは、ときに物知らずにみえます。
ですが、最強のドラゴンを倒した最強のハンターなのです。無意味で無謀なことをするわけがない。
ましてや、大きなだけの魚に、灰龍に匹敵する秘めた力が宿っていると思い込むわけなかった。
[カタン]← 筆記具
………あれ?
ゼラさんは、川を上手く泳いで素潜り漁をした。でも、いつそんな経験を?
もしかして!
ゼラさんは蜘蛛体のとき、水中で狩りをした………
つまり! 謎だらけの水中の魔獣に詳しいかも!!
[パサッ!]
[ガタガタ、ガタんっ!]
〉あれぇ? 先生ー、どこいくんですか。もう試験農場に出かける時間ですよぅ?
〉先生? 先生 ⁉︎ ちょっとぉ、だれかつかまえてぇ〜!!!
[ 女助手の悲鳴 ]
がっちり ♪
もともと無関係なふたつのバルーンアートなので、緋鯉を素潜り漁したのにドレス姿です。あと、かかえられた魚のすがた(たて)が涙ぐんでいるかのよう。
その後、作者(NOMAR様)の手で、魚とりをする番外編が書かれて、鯉のぼり、いえ、緋鯉、もとい……赤ピラルクは「蜘蛛の意吐」の世界に仲間入りしました。
じつはそれとは別に、このバルーンアートの衣装(勝手にイメージしてFA化)が刺激になり、のちに、作者(NOMAR様)のえがく本編クライマックス、聖獣認定の儀が ⁉︎




