表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

最初の奇跡

その昔先人達は、徳を積むことで来世幸せになれると考えていたとか


進路担当からの連絡で

俺は再びこの場所にやって来た


沢山の不採用をうけた会社の一つ

の向かいにそびえ立つ


大東物産


最初は耳を疑った

進路担当の話では是非とも採用したいとのことで

形式だけでも面接を受けてほしいとのことだった




俺は救急車呼んだくらいなんだがな


受け付けも立派でまさに一流企業

場違いを自覚しつつ


呼ばれている側と言う

優越感を少し覚えながら

部屋へと案内された


「お待ちしておりました」


その節望月と名乗り

有無を言わさず連絡先を聞き出した彼女だが

会社では猫をかぶっているようだった


「お陰様で会長も日に日に回復しております。

くれぐれも宜しくお伝えくださいとのことでした」


「そんな大したことはしてませんから」



「それで今日は…」



「はい、お伝えした通り

あなたをわが社に迎えたいのです。

これは会長の一存でして」


いよいよ現実的になってきたな

言われて実感する


「はあ…」


「命の恩人であること

その恩人が就活で苦労していること

これは当然の流れかとおもいますが」



なぜバレた

まあこれだけの企業ならわけもないか


しかしあまりに話が上手すぎる


「質問いいですか?」


「どうぞ」


「まず自分のような三流大学の人間が入社したことは?」


「ございません。書類選考を通過できませんし

そもそも受けるかたもおりません」


やっぱり

上手すぎる

疑いが確信へと変わっていく


「先程、会長の一存といわれましたが

他の重役の方はなんと?」


「社長含め議題にする価値のないことかと」


価値もなしとは…

さすが大企業様


「少し調べましたが、周りはエリートばかり

会長はいったい何を期待しているのでしょう?」


「じゃあもう正直に言うわね」


口調が変わった!?


「わが社が野球球団を買収したニュースは知ってるかしら」


そういえばそんなニュースやっていたな




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ