〜1〜自分 笑side
小さい頃、私は、未来へ、どれだけの、希望を持っていたんだろう。
ただ、小さい頃は大人に憧れてた。
「早く大人になりたいな」なんて言って…
現実はすぐに私を苦しめることになった。
「ほらっ。早く起きなさい!笑」
私は中学3年生になった。ほとんど学校なんていっていない。
バイトをこの頃始めてみた。
楽しくなんてないのに。
ただ、お金が欲しくてべつに、必要なわけではないけど
「おいっ学校。今日こそ来いよ!」
3年生になってまた同じクラスになった。岬凌汰。
幼なじみ。っていうかただ、私からすると、ただの昔から知っているだけの人。
べつに仲良かったような気がしない。
「みこともこの頃学校来ね―んだよなぁ。」
長瀬みこと。そのこも私の幼なじみ。小学生の頃までは仲良かった。
でもこの頃はほとんど見かけない。
って心配してるように見えるかも知れないけど、そこまで心配なんてしたいない。
自分のことだけで精いっぱいだから。
私は伊藤笑。
親は母だけ。父は私が5歳の時に離婚した。母の浮気で。
私は、母親が大嫌いだった。
だからあいつの言うことなんて聞いてやらない。
あいつと生きているなんて思いたくもない。
あいつなんて…あいつなんて……
私は父が大好きだった。
一番に私のこと信じてくれてたから。
世間なんて大嫌いだ。なくなってしまえばいいのに。
私は今日もそう思い続ける。