表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒薔薇の史記  作者: Silly
1/7

Episode0 崩壊

 “黒薔薇戦争”

 

 それは唐突に現れた異形の怪物“黒獣”により引き起こされ


 人々に決して記憶から消える事のない絶望と


 破壊と殺戮による壊滅的な被害を与えた。


 富の王国と呼ばれていたアルヘルグは


 “黒獣”達の攻撃の矛先となり多くの血を流す事となった。


 アルヘルグに昔から仕えてきた公爵家アストレアは一夜にして滅びた。


 巨大なアストレア邸はカラスのような漆黒に染まり


 どす黒い血に穢れてしまっていてもはや瓦礫の山と化した。


 かつての姿など見る影もないそれは正に悪夢。


 一家は娘のサフィとその専属騎士セクトを除き使用人も含め一人残らず惨殺された。


 セクトは豪邸を襲った黒獣達の猛攻で胸部を斬りつけられて深い傷を負うものの


 黒獣達が引いた為に一命を取り留める。


 そんな満身創痍のセクトの護衛により


 主人であるサフィは無傷で守られたのだった。


 しかし、サフィの精神は崩壊寸前。


 血に染まった両親の死や戦慄を覚えるような異形の怪物。


 目を覆いたくなる光景ををたった一日の内に


 頭の中で整理できるほど十五の少女は強くなかった。


 そんな、全てを失った彼女に知らせが来る。


 “黒薔薇戦争”が終わった。


 戦争は予想外の終焉を迎える。


 幻のように突如“黒獣”は姿を消し去り“黒薔薇戦争”は終結。


 サフィは信じられなかった。


 せめて父母を殺した黒獣に復讐してやろうと。それさえも叶わないのかと嘆いた。


 セクトは言った。


 “黒薔薇戦争”は人為的に引き起こされたのではないか…と。


 謎だらけでは終わらせない。


 “黒薔薇戦争”に真の終止符ピリオドを打つ為に2人は旅をする決意をした。


 幾多の人の様々な感情の渦巻く“黒薔薇戦争”の真相へと。


 少女と騎士は果てしなく長い旅路で何を見るか……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ