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二人で一つの救星主  作者: 霞梳卯狩
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調書とお世話になります

「さて、緊張せずに寛いでくれ、そんな固っ苦しいことはないから、ありのままに言ってもらえばそれを元に適当にやっておくから」

「調書って大事なものだと思うんですけど・・・」

「いいからいいから!、神殿神殿っていうけどあそこの部屋より上なんていけないし、大して何かあるわけでもないからな、迷子がいました程度で済む話さ」


「の割に最初は結構警戒してましたよね」

「そりゃ自分しかいないはずの場所に急に人が来たら警戒するだろ?」

「まぁ、確かに」

「んじゃ、さっさと調書済ませてしまおう」



と言ってから調書が終わったのは体感で3時間後だった

「疲れた…」

「すまんな、お詫びに昼飯を奢らせてくれ」

「どのみち奢ってもらわないと無一文なんですけどね私たち」

「それな」

「マオちゃん大分口調が砕けてきたね」

「そりゃあね、3時間も同じこと話して途中偉そうなおっさんに好色の目を向けられれば嫌にもなるわ」

「ははっ…あの人はちょっと小さい女性が好きだから、すまんね」

「所謂ロリコンってやつだね」

「マオはちっちゃくてかわいいからね」

「フィナのナイスバディには負けるよ」

「2人とも女性なんだから男の前でそういう会話は控えてもらえると助かる」

「お、騎士さんでもそういうのは気になっちゃう?」

「うぉっほん、そんなこと言ってるうちについたぞ、ここが食堂だ」


調書のせいでだいぶ遅くなったが漸く食事にありつける

「おぉ~い、ガスト!こっちだこっち!」

食堂に入ってカウンターに向かうとがたいのいいコックが手を振っていた

「おう、ビリー悪いな、遅くなっちまった」

「いいってことよ、飯を作るのが俺の仕事だからな」

「悪いついでにこの二人の分も頼むよ」

「おう、話は聞いてるよ、気が付いたら着の身着のままで塔だったんだってな」

まさかとは思うがブロンコなビリーさんとかいうんじゃなかろうか


「はい、これから少しの間ですがよろしくお願いします」

「おうよ、ここは男ばっかだが女の子に手を出すような奴はいねぇから安心して寛いでくんな」

「おい、そういう話は」

「あ?あぁ、わりぃな、嬢ちゃん達」

「いえ、気にしてませんから」

「そっちの嬢ちゃんは俺の顔見てどうした?惚れちまったか?がははっ」

「いえ、そういうわけではないのですが」

「そこは乗ってくれてもいいんだぜ…」

「少し気になったんですがビリーさんってブロンコ・ビリーさんですか?」

「おぉ?そうだがなんでわかったんだ?」

「いえ、以前そういう名前の食事処があったので」

「はぁ~、珍しいことがあるもんだな」

「そうですね」


まさかのファミレスシリーズである

因みにガストさん、ココスさんは塔で会い、その後の調書ではバーミヤさん、ジョイフルさんに会い、途中乱入してきたお偉いさんはドナルドさんだった

ここまでファミレス系の名前を連続で見ることになるとは思わなかったが今後も続きそうな気がする

この町で旅の準備ができるまではお世話になるがそれまでできる限りの情報収集はしておきたい


ビリーさんから食事を受け取り3人で席に着き食事を始める

「そういえば塔について話を聞いてなかったのですがあそこはなんなんですか?」

「あぁ、あそこは遥か昔に神を目指した王が建てたもので途中までは登れるがそこから先はどうやっても登れないんだ、飛行の魔法でもあそこ以上には登れないし遠くから見ても雲に隠れててわからないんだ」

「そうなんですか、でもそれならなんでガストさんたちがわざわざ警備してるんですか?」

「まずはあそこが神聖な場所だからっていうのが一つ」

「なにかあるんですか?」

「何年かに一度あそこで巫女がお告げを受けるんだ、あの広間の真ん中で巫女が祈りを捧げると巫女に声が掛かってその通りのことが起こるんだ」

「災害とかですか?」

「災害っていうのはわからんが災いだったり豊作だったりが数年分のお告げがされるんだ」

「それは不思議ですね」

「一応そういう宗教なんだが巫女以外は神の声が聞こえないから信じる人半分ってところだ」

「神の姿を見たとかそういうのはないんですね」

「声しかしないらしい、まぁ、神の姿を見たところで何かが変わるわけでもないだろうし」

「ガストさんって結構現実主義なんですね」

「どういうことだ?」

「夢見たりとかしないんですねってことですよ」

「そうそれ」

「そうだなぁ、昔は勇者とか憧れたけど今では妻と子供を養うので手一杯だからな」

「「え?」」

「ガストさん、ご結婚されてるんですか?」

「ん?あぁ、そうだが、それがどうかしたか?」

「いえ、やはりガストさんのお宅にお世話になるのは…」

「いや、気にする必要はないさ、それにうちの子は男で妻は女の子がほしかったらしくてな、二人なら大歓迎だろう」

「本当に大丈夫ですか?」

「あぁ、それなりに給料はもらっているからね、ここで二人増えたところで変わらないさ、それに一応は君たちが不審な人物でないかという監視の意味もあるんだ、君たちが出発するまではよろしく頼むよ」

「はい、こちらこそよろしくお願いします」

かなり間が空いてしまい申し訳ありません!

これから再開していきます!

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