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秘密結社の勇者様  作者: 龍華ぷろじぇくと
ハルモネイア → 感情の芽生え?
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ジャスティスレンジャー VS パステルクラッシャー・前編

「戦闘員ども、あそこにいる奴も……スカートを捲ってやれい!」


 ヘスティを指差し叫ぶブリーフ男。

 なんだかブリーフ男ってブリーフ一枚の変態男みたいな表現だと思う王利だったが、他にそいつを言い表す言葉が思い浮かばない。


 全身パンツというのも表現に苦しい気もするし、パンツマンという表現もおかしい。

 ブリーフで出来た身体というのはなんとも違和感のある存在であると同時に、名状しがたい生物になってしまったようだ。

 ただ、スカート捲られるくらいなら甘んじて受け入れた方が危険は無いんじゃないかと思ってしまう王利は、ヘスティが恥ずかしがることを慮っても危険度合いからいえば安全策と言えた。


「ピーッ」


 戦闘員たちが口々に叫びながらヘスティの元へと殺到する。

 掛け声が放送禁止用語みたいなのはワザとなのだろうか?

 もう、この秘密結社自体がモザイク掛けなければいけない物体の様な気がする王利だった。


「ど、どうしまショウ!?」


「そうだな……ヘスティ、捲られるだけで済むなら一度捲られてやるのは?」


「絶対嫌デス!」


 じゃあ仕方ない、逃げよう。と王利が言う前にそいつは現れた。


「そこまでだ。パステルクラッシャーッ!」


「むぅっ! 何奴!?」


 ご丁寧にパステルクラッシャーの面々はスカート捲りを止めて声の主を探しだす。

 ブリーフ男がいち早く気付いた。

 駅の屋根に乗る青いスーツの正義のヒーローを指差し、「お前か!?」とご丁寧に他の奴らに知らせていた。


 王利たちも釣られるようにそちらを見る。

 先程変身したジャスティスセイバーに似た容姿を持つ青いスーツのヒーロー。

 そいつは屋根から跳躍すると、空中で一回転して大地に降り立った。


「ロードガンナー!」


 掛け声と共に両手に出現する銃。二丁拳銃使いというヤツだ。

 ただ、その銃はかなり大きく、銃口も砲丸並みに大きい。

 そんな銃弾があるだろうかと疑問に思うが、どうやらエネルギー弾を作りだすハイテク銃なようだ。


「俺の名はジャスティスガンナー。貴様等の悪事は俺達ジャスティスレンジャーが打ち砕く!」


「おのれジャスティスレンジャー! また貴様らか! イチゴパンティー男から聞いているぞ! 貴様等は我々パステルクラッシャーの野望を悉く叩き潰してくれているようだな!」


 イチゴパンティー男って……と王利は想像し、自分がW・Bでよかったとインセクトワールドでよかったと心の底から首領に感謝したのだった。

 そして思う。彼らの野望ってなんだろう? と。


「はっ。貴様等の野望? 世界中の女性にスカート着用義務などさせてたまるか!」


 どうでもいい野望だった。

 思わず白い目でブリーフ男を見つめる王利とヘスティ。ハルモネイアは野望の意味が良く分かっておらず首を捻っていた。


「王利、スカートを捲るのが好きる?」


「いや、俺関係ないから。あいつらと一緒にするなって」


 王利がハルモネイアに返答している間に、戦闘員たちがガンナーの銃弾により霧となって消えていく。

 スカート捲りしていただけなのに人生を終えることになる彼らに、なぜだろう、王利は物悲しさはあれど同情は出来なかった。


「ガンナー、こっちは片付いたわ。そっちはまだみたいね!」


 と、駅構内から現れる緑のジャスティスレンジャー。手に持っているのは弓なので、アーチャーだろう。

 遅れて、黄色のジャスティスレンジャーも姿を現す。手にはスピアを持っていた。


「ぐぬぅっ! 貴様等わらわらと現れおって!」


「貴様等に言われたくは無いな。どこにでも現れてつまらないことをしでかす秘密結社にはな」


 声は、ブリーフ男の背後から聞こえた。

 慌てて振り向いたブリーフ男。その背後には、黒いスーツのヒーロー。手には巨大なモーニングスターを携えている。


「む? セイバーは一緒じゃないのかバッシャー?」


「ああ。奴はまた鉄砲玉だ。最近悩んでいるようだし、今日も君が臨時リーダーでいいだろう」


「分かった。じゃあ言わせてもらおう。俺の名はジャスティスガンナー!」


 名乗りを上げてポーズを取る。

 すると、黄色のヒーローが後を引きついた。


「ジャスティススピアー!」


「ジャスティスアーチャー!」


「ジャスティスバッシャー!」


 続いて緑、黒とヒーローたちが自己紹介。


「四人そろって、絶対正義、ジャスティスレンジャーッ!」


「……あの、王利サン、セイバーサンが……」


 正義の味方の名乗りを聞いていたヘスティが可哀想なモノを見る目で聞いて来た。

 王利は頬を掻きながらも、リーダーなのに疎外気味の河上に同情の念を送るのだった。


「パステルクラッシャー! 貴様等の野望もここまでだ!」


「黙れ! 俺はイチゴパンティー男のようには行かんぞ! 喰らえ、染み付きブリーフ乱舞!」


 必殺技まで最悪なパステルクラッシャーの怪人だった。

 こんな怪人は嫌だ。と思う怪人を作ってみた。攻撃に使ったブリーフに付いているものは醤油やマヨネーズですw

 社会の窓を開いての圧縮水砲攻撃が奥の手w

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