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レグーリア城

 レグーリア城

地下水道の階段を上っていったルクスとエルヴァはレグーリア城に着いた

ルクスは初めて見る城の中をまじまじと見た


「お城に来るのは初めて?」


そう聞いたのはエルヴァだった

ルクスは少し驚いたようで


「当たり前だろ、エルヴァは初めてじゃないのかよ」


「多分初めてじゃないと思う・・・ここにも来た記憶が」


ルクスは首を傾げた。初めてじゃない?それに記憶?

もしかしたらこいつは


「エルヴァってもしかして記憶がない、とか?」


えっ、と驚いたようにルクスの顔を見るエルヴァ

どうやら図星だったようだ


「じ、実は10年前の記憶がなくて、記憶を探してる旅にでてるのそれで・・・」


「なるほど、記憶探しの旅・・・かだからレグーリア城に?


こくとエルヴァは頷く。その話を聞いてふむふむと納得するルクス


「ま、とりあえず行くか、折角城に来たんだから宝ぐらい盗んで行かなきゃな」


「え、盗んでくの?それはちょっとまずいんじゃ・・・」


「大丈夫大丈夫!さっさとずらかりゃいいことだ」


う~んとエルヴァは申し訳ないような顔をした

少し歩いていると、壁にあるボタンを発見した


「お、なんだこれ」


「あ、駄目だよ!勝手に触ったらっ」


エルヴァが制止させようと声をかけるが、

エルヴァの言葉を聴かずにルクスはボタンを押してしまった

ボタンを押すと目の前に隠れていた扉が現れた

二人は顔を見合わせると


「結果オーライだな、行ってみようぜ」


「ちょ、ルクスってば」


隠し扉を開けて通路を歩いていくと、ルクスはひとつ疑問に思った


「なんで兵がいなかったんだろ」


え?とエルヴァが首を傾げる


「兵士だよ兵士、こんな大きな城なんだ警備だってちゃんとしとかなきゃ駄目だろ」


「あ、そうか・・・そうだよね。でもここに来るまで兵士なんて一人も見てないよね?」


「ああ、なーんか変だな外で何か起きてんのか?」


二人はそんなことを疑問に思った

通路は一本道だった。通路をどんどん歩いていくとひとつの部屋が見えた

その部屋はいろいろ宝のなるようなならないようなものが置いてあった


「この部屋にお宝が眠ってるかもな、ちょっと探してこうぜ」


「もう、わかったよ」


それから数分後いろいろ探してみたが特に良いものは見つからず・・・


「ないな~宝の1つや2つくらいあっても可笑しくないのにな」


「そうだね、ん?これなんだろう?」


エルヴァは女神の像にあったボタンをポチッと押してみた

すると女神の像の体から光り輝く石がでてきた


「ね、ねぇルクスこれ!」


エルヴァがその石をとってルクスに見せると、ルクスの顔がぱぁっと明るくなった


「お、すげーじゃん!これはもって帰るしかないな!」


「うん!」


二人は顔を見合わせて笑った。

そしてさっさとここを出ようかとルクスが言い出したとき


「おい小僧その石を渡せ」


不意に後ろから声が聞こえた。後ろを振り返ると男が立っており

その後ろには猫耳と尻尾を生やした女性がいた

エルヴァは少し怯えてルクスの後ろに隠れた。ルクスはエルヴァを庇うようにして前に立った


「これは俺が見つけた石だ。誰が渡すか」


「往生際が悪いことで・・・おいキャシル」


男が後ろの女性を呼ぶ


「厄介事は嫌だっていつも言ってるのになぁ」


女性が武器を構えたすかさずルクスも剣に手をかける

が、その時だ。ルクス達の後ろから扉が現れ開かれた

ルクスはチャンスだと思い、エルヴァの手を掴み走った


「あ、おい!待て!・・・はぁ、追いかけるぞ」


男はため息を吐きながらも、後ろの女性に声をかけて後を追った





「はぁはぁ・・・っは」


「い、行き止まり?ぅ・・・」


一方何とか逃れられたのかルクスとエルヴァは城の屋上まで来ていた


「ル、ルクス・・・どうするの?このままじゃ」


エルヴァが言いかけたときだった。

後ろから足音のする音が聞こえてハッと後ろをエルヴァが振り返った

すると先ほど会った男がそこにいた


「チッ、しつけぇな」


「おい小僧、鬼ごっこはもう終わりだぞ」


これはやばいとルクスも思ったのだろうか。

ルクスはエルヴァの手を強く握り締めた

そして反対側からバサバサとなにやら音が聞こえた。ルクスは反対側を向くと

先ほどの女性が大きな翼をはばたかせている鳥のような魔物、

グリフォンに乗ってこちらを見下ろしていた

ルクスとエルヴァは背中を合わせたルクスは女性の方へエルヴァは男の方に

このまま彼らに捕まるのだろうか?だんだんと男がエルヴァの方に近寄ってくる

だがエルヴァはただ怯えていることだけしかできなかった。

だが、奥のほうでなにか聞こえるとエルヴァは思った。カチャカチャと金属音のようなものが多数

まさかこれは・・・


「おい!見つけたぞ!」


その正体はこの城の兵士であった

兵士が勢いよく走り出したのを見て男はこちらに走ってきた


「キャシル!行け!」


女性はグリフォンに乗りながら下に移動した

ルクス達はというと・・・


「飛べ!!」


「え!?きゃっ!」


「おわっ!?」


ルクス達は屋上から飛び降りて、下でグリフォンが上手くキャッチしてくれた

エルヴァは男に肩へ担がれて、ルクスは男に手を取られていた

今にも落ちそうなルクス。繋がれた手の中にはあの光り輝く石が強く握られていた

エルヴァは肩に担がれていたので、下を見てしまう体勢になってしまていた

下を見たエルヴァはあまりの高さに気絶してしまった。

それからグリフォンの様子が可笑しかった。どうやら城のものに翼を弓でやられたらしい

それも何箇所も。グリフォンは我慢しきれなかったせいか、ルクス達を乗せて

森の方へ落下し始めた。女性も必死にグリフォンに声をかける


「ディメリア!!しっかりして!・・・っく」


グリフォンは急降下をし始めた


グリフォンに乗ったルクス達は助かるのだろうか?

どういう展開にしたらいいんだか・・・

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