軌道修正
やばい。
やばい。やばい。やばいぞ。
ここで撃ったらこいつの人生は間違いなく、終わる。
しかし、今、止めればまだ引き返せる。・・・・・・・・・・よし!
決心した俺はこいつを止めるべく身構えた。
チャンスは一度だけだ。失敗は許されない。
そしてついに、その時が来た。
パァアアアアアアアアアン!!
空中に乾いた音がこだまする。
その場にいる”誰も”が、こいつの目の前にいる”彼”が撃たれてしまった・・と覚悟した。
・・そして”彼”、こと警察官ももはや、自分が撃たれたことを覚悟した。
のだが。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「??????????????」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
”誰にも”何も起きてはいなかった。
目の前の警察官は健在。撃った当人の男は、目を白黒させながら、目の前の相手と自分の手の中の拳銃を交互に見つめている。その場にいた聴衆もあっけにとられている。
誰もが放心している中、幸いなことに誰よりも素早く動いたのが当の警察官であった。
男をすばやく取り押させると拳銃を奪い取る。
男はもう反撃する余力もなくへなへなとその場にしゃがみこんだ。
ようやく聴衆から安堵のため息が漏れた。
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さあ、これからどこにいこう。
最悪の事態を回避する事に成功できた俺はほっと胸をなでおろしつつ、この先の目的地について考え始める。
(・・とりあえず、人のいない山林地帯にでもいくとしようか。)
俺は鳥たちを器用によけながら、肉眼では負えない猛スピードで空を飛んでいった。
完




